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衝撃 ページ5

*


長ーい廊下の端にあるパンPDの部屋。

コンコンコン、


「はい」
「Aです」
「おお、入れ」


ちらっと顔だけで中を覗けば、パンPDだけ。ふかふかの椅子にででーんと座ってパソコンとにらめっこしてらっしゃる。


「今来たのか?」
「あー…はい、遅くなってすみません」
「いいよ、この前締め切り終わったとこだしな」


なんとお優しい!仏か!
パンPD様様だな。


「で、要件っていうのは?」
「おう、2つある。まずは防弾少年団のアルバムのことで」
「あぁ…」


やっぱりか。
なんか表情硬いし…修正入るのかな。
うあーまじかぁー。


「良かったよ。あれでいこう」
「わはーい!!」


思わず万歳!とばかりに両手を上げれば、わははと豪快に笑われた。


「なんだ、修正入るとでも思ったか?」
「PDニムが怖い顔するから〜!」
「お前が騙されやすいんだよ」


うっかり仏の、じゃなかった、パンPDの演技に騙されてしまった。不覚。でもほんと、あなたの真顔怖いんだからね!?ご存知ないでしょうけども!

でも良かった、あの出来はあれ以上はないってくらい私も気に入ってるから。


「で、2つめな。

お前、歌手やってみろ」



「………………は?」



*

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作者名:tnk | 作成日時:2016年10月16日 22時

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