検索窓
今日:40 hit、昨日:18 hit、合計:136,613 hit

もんもん pt.2 ページ12

*



曲が終わって、ジミンが練習し始めても思考がぼんやりして集中できない。自分から特訓だって言い出したくせに。


「I need you girl 왜〜」
「ジミナ、そこ半音下げないで」
「ネー。いっつも下がっちゃうんだよなぁ…なんでだろ。このパートのジョングガはどう歌うの?」

「………えっ、なに?」
「ヌナどしたの?今日元気ないね」


この子にまで心配されてしまうとは。
相当きてるな、私。


「ジミナ」
「うん?」

「歌うのたのし?」

「っあはは、何事かと思った!なんでそんなあたりまえなこと聞くの〜」


あたりまえ、か。

そりゃそうだよね。
この子は歌が歌いたくて頑張ってその結果ここにいるんだから。
誰よりもたくさん努力してる。デビュー前も、デビューしてからも。
練習の虫だってみんなが認めるくらい、ダンスも歌も絶対手を抜かない。


そんな子からしたらあたりまえのこと。
それを私がしようとしてるのは、やっぱりだめなんじゃないかな。

歌うことに対して、あまりに覚悟が違いすぎる気がするから。


「…決めた。ヌナ、出かけよ!」
「え?今から?どこに?」
「いいから〜俺についてきなさーい」



人がズブズブとネガティブな沼に片足突っ込んでるってときに、この子は急に何かを思い立ったらしい。
フードを被って荷物と何故かギターケースを持って、すっかり出かける気満々。

どこに行くのか聞いても教えてくれないし。
でも私の相棒のギターが人質ならぬ物質になってるからついて行くしかないし。


なんなんだよもう〜



*

2→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , バンタン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tnk | 作成日時:2016年10月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。