【忍たま】色恋にうつつを抜かせ【短編集】 続

天然な君 3 ｰ尾浜勘右衛門ｰ リクエスト作品 ページ50

「というか･･･嫌じゃなかった？勘違いされるの」

尾「全然？だって饅頭食べれたし！」

「そ、そっか･･･ならよかったよ」

やっぱり私のことなんかどうも思って無さそうだな･･･。
ちょっと落ち込んじゃうな･･･ううん、ダメダメ！まだまだチャンスがあるって！

尾「それに俺はAと来れて楽しかったよ」

「えっ」

尾「まあ誘われた時点ですごい楽しみだったんだけどさ」

「えっあ、えっ！？」

尾「何動揺してるんだよ」

「いや･･･まさかそんなこと言ってくれるとは･･･」

尾「なんだよ、俺だって楽しみにしてることくらいあるよ」

「あはははっだよね･･･」

尾「また今度も二人で行こうな」

ニッと笑った顔に胸がキュッとする
やっぱり好きだな･･･一目惚れって叶わないってユキちゃんたちが言ってたけど、私叶わなくてもいいかも。
こんな感じで二人で出かけられるならありだ。

「うん！絶対！」

二人で仲良く学園に帰る

そして次の委員会の時、鉢屋くんに思いっきり頬をつかれる。
尾浜くんとはどうなったんだよと･･･えっなんで出かけたこと知ってるの。

鉢「勘右衛門がお前と出かけたって自慢してきたんだよ」

「あ、そうなの？」

鉢「そうだよ、で？どうなんだ、進展あったか？」

「また今度一緒に出かけられるんだ！」

鉢「えっそれだけ？」

「何よ、悪い！？」

鉢「いや･･･二人の事見てて、私はてっきり恋仲になれたのかと」

「そ、そんな〜それはまだ早いよ」

尾「何話してるんだ？」

「あっ尾浜くん！」

鉢「(この感じで恋仲になってないなんてな･･･まあでも)」

「しんベヱがおすすめのお団子屋さんのお団子！一緒に食べよ！」

尾「いいな！でも俺毎回貰ってばっかりだな〜」

「全然！気にしないで！」

鉢「(時間の問題か･･･)」

三人で座ってお団子を頬張る
二人で出かけるのもいいけど･･･こうしてゆっくり学園内で食べるのもありだな･･･。

尾「しんベヱのおすすめってだけあるなー！」

鉢「だな･･･ん？A頬についてるぞ」

「えっ嘘、どっち？」

鉢「ここだよ、鈍臭いなお前」

「うるさいな〜･･･一言余計だよ」

鉢「取ってやったのになんだその言い方」

尾「(今なんかもやってしたな･･･なんでだ)」

大荒れの嵐になるのはまだ少し先の話･･･。
今は晴天 風もなし、平和な日常です。

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