【忍たま】色恋にうつつを抜かせ【短編集】 続

両片思い 1 ｰ黒門伝七ｰ リクエスト作品 ページ25

伝「A重そうだから僕がそれ持つ」

「あ、ありがとう。伝七ってば優しいね」

立「･･･」

綾「･･･」

藤「･･･」

笹「どうしたんですか？先輩方･･･」

立「兵太夫･･･あれ見てどう思う」

笹「どうって･･･いつまであの感じなのかなーくらいですかね」

出ていった2人を見届けてから輪になって話をする
そう、伝七とAについての会議。

私含めどのクラスの奴らもみーんな思っていること。
いつになればお互いの気持ちに気づくのかということだ。

綾「はーい」

立「なんだ？」

綾「もう強引にくっつけませんか？」

藤「何回やってもくっつかなかったのに？」

綾「今回は物理的にさ、穴に落とすとか」

立「却下、怪我したらどうするんだ」

綾「えー･･･」

笹「はい！」

立「珍しいな･･･」

笹「僕のカラクリで物理的にくっつける！」

立「却下」

委員会の先輩として私はあの二人の関係をどうにかしたい。
だが･･･一体どうしたら･･･なにかひと押しがさえあれば、くっつくと思うのだが。

伝「戻りました」

「疲れ･･･なんです？車座になって」

伝「何かの会議してたんですか？」

立「いや･･･まあ、そうだ お前たちは今まで好きな人･･･出来たことあるか？」

「「えっ･･･」」

「あー･･･まあ、それなりに･･･？」

伝「あ、あるのか！？」

「えっ？え、あ、うん･･･」

伝「そ、そうか･･･実は僕も」

笹「焦れったいなぁ･･･」

「な、何が」

笹「ふたっもがっ」

綾「喋るのダメ」

Aと伝七は同時に首かしげる。
息ぴったりなのに何故お互いの気持ちには気づかないのか･･･。

未だ謎だ。

「はっ！もしかして」

立「どうした？」

「立花先輩好きな人いるんですね！？」

立「なんでそうなるっ！！！」

伝「だから聞いてきたんですね！？」

立「そうじゃなくてだな･･･はぁ･･･お前たち･･･人のことより自分たちの心配をしろ」

「「え？」」

綾「鈍いねぇ」

藤「鈍感」

笹「どっちも違いますよ、馬鹿なんですよ」

伝「アホのは組に言われたくないな！」

笹「それ言っちゃうとAもアホになるけど？」

「私はアホでいいよ」

どうすればお互いの気持ちに気づかせることができるんだろうか･･･。
怪我させるような真似はしたくないし･･･。

･･･そうか、いい案を思いついた

立「お前たち 今度の休みは暇か？」

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