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「わかんねぇって何回言わせりゃ済むんじゃ」

三「そこはほら、流れで好きって言うところだろ」

「流れねぇ・・・つか付き合っても得なくね?」

三「まあ確かに」

「友達の話を聞く限り良いもんじゃない」

三ツ谷の胸に頭を押し付ける
いいもんじゃないって分かってても、楽しそうに話すあいつら見てると羨ましく思える

三「相手をちゃんと好きで付き合ってるんだったら得しかねぇだろ」

「確かにねー」

三「お前って今まで好きな奴いたことある?」

「ねぇな」

三「フーン」

「・・・お前めっちゃいい匂いすんな、風呂入った?」

三「嗅ぐな」

「なんかでもさー」

三ツ谷から離れて、まじまじと顔を眺める
母親呪縛から解けてしまえば・・・私も人の事。

好きになれたりして。

どうやったら呪縛・・・解けるのかな。
それこそ王子様のキスで解けたりなんてして。

淡い期待を胸に持つ。

三ツ谷の口を手で隠す
その上からキスをするも呪縛は解けない

「・・・ダメか」

三「・・・いやっ・・・いやいやいやいや!?何してんだお前!?」

「えっ?いや、キスしたら母親の呪いから解けるかなーなんて言う淡い期待?」

三「ちょっと直じゃなかったのが悔しいけどっ!!」

「何言ってんだお前」

三「ビックリ7割ときめき3割」

「何それウケる」

三「ウケるな・・・」

「なんか、好きな人に初めてをあげたいなんて感情ないし・・・相手が満足できるならこれを売りにしてもいいのかな」

三「キス魔にはなるな」

「ならねぇよ」

三「つかもうこの話やめろ、死ぬ」

「おう、死ね」

三「おいコラ」

「三ツ谷ってさ」

三「あ?」

「もし私がうんこになっても好き?」

三「ちょっと考えるわ」

「そこは即答で好きって言えや」

三「うんこってくせぇじゃん」

「そこも愛せよ」

少し沈黙があり、私たちはお互いに笑った
変な空気だったのが一変。
からっとかわっていつものくだらない空気だ。

「あーアホくさ・・・」

三「発想がガキすぎるんだよなァ」

「うるせぇ!」

三「・・・結構いい時間になったな」

「やっぱ帰んの?」

三「なんだその言い方」

「・・・いや、なんでもないけど」

引き止めれば残ってくれのかな?なんて淡い期待・・・
まっ無理だろうけどなー・・・。

三「また今度泊まりに来るからさ」

「なんも言ってねぇよ」

三「帰って欲しくないんだろ?」

「いや、帰れ。もう来んな」

三「言い過ぎだろ」

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林檎よりの檸檬 - 夢主ちゃん面白くてこの小説読み始めました!これからも更新楽しみにしてます!! (2021年11月7日 23時) (レス) @page16 id: 2a754f4eb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2021年10月15日 19時

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