男装癖のある女子がマイキーに憧れて東京卍會に入りました。【東京リベンジャーズ】three (ページ50)

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次の日になっていつも通り朝早くに学校へ行く。
花に水をあげて少しずつ枯れていく花と育っていく花がいた。

時期が違えば枯れる花もある。

そんな彼女たちから残される種を優しく取って、次の冬に向けて違う花壇へと植える。

「もう、2年生か･･･」

早いもんだな･･･。
歳をとるのはあっという間だよ･･･。

三「よっ毎日ご苦労さま」

「うわっ！？」

三「んなビビんなよ」

「焦るわ！！」

三「悪かったって･･･お前に渡したいもんあってさ」

「渡したいもの？」

三「これ」

「･･･ヘアピン？」

三「髪短くなってもこれならお洒落に簡単に出来んだろ」

「･･･桜」

三「花好きだから何にするから迷ったんだけどさ」

何も言わないままピンを付ける
さすが三ツ谷･･･センスしかないな。

でも。

「ありがと、でも学校でつけるのはやめとく。カーディガンにつけとくね」

三「？なんでだよ、今似合ってただろ？」

「何でもだよ、じゃっ教室戻るから」

三「あっおい！」

女って生物はとても面倒
急に洒落たことをすれば彼氏が出来た？だの、好きな人いるでしょ！だの･･･面倒なことになるし。
それに影では似合ってないだのなんだの･･･

「･･･なんか貰ってばっかりだな」

階段をのぼりながら思う
三ツ谷からは与えられてばかりだ。

もしこれが愛だとするならば。

三ツ谷は色んな形の愛を私に渡してくれている
大きかったり小さかったり･･･たまに歪で。

それを受け取っても形をねじ曲げる私がいた。

絶対に合わさらない、重ならない形に変えるんだ。
だから･･･だから。

「私自身が変われない」

受け取って私も当てはめてみたい。
けど、私は当てはめる勇気はない。

いつか相手は裏切る。
きっと違う人に愛をまた渡す。

「･･･怖いな、人を好きになるのって」

好きじゃないと嘘をついて。
これは愛じゃないと偽って。

逃げ続ける。

良「最初はグーッ！！」

林「ジャンケンッ」

三「ポンッ！！！」

「しゃあ！私の勝ち！！！」

林「くそがっ！」

良「一抜けはお前かよ･･･」

「ということで、荷物ヨロシクー」

帰りになって荷物を持たせるジャンケンをしていた
今日は目的地はみんな一緒だからだ。
今は桜が咲く季節。

そんな帰り道の寄り道って言ったら1つしかない。

林「三ツ谷の負けだァ！」

良「じゃあ公園まで頼んだぜー！」

三「桜見に行くだけで･･･こんなことになるなんて思ってなかった」