男装癖のある女子がマイキーに憧れて東京卍會に入りました。【東京リベンジャーズ】three (ページ40)

今日:30 hit、昨日:19 hit、合計:55,163 hit

136 ページ40

「どした？ニヤニヤして」

八「え？いや･･･」

「さっきから、いやって言ってばっかりだな･･･」

八「いや、あの･･･大寿じゃなくてAさんが姉貴ならこんな感じなのかなって」

「あー･･･まあそうだなー私は暴力は家族には振るわないから･･･」

八「まあ普通なんですけどね」

「でも大寿の方が頼りになると思う」

八「？」

「あの人はさ、ただ不器用で愛の振る舞い方が分かってないだけなんじゃないの？
あとはただ強くなって欲しいって感情からのこじつけかな･･･まあ悪い奴ではないってのはわかるけど･･･やり方がな？」

八「ハハッ･･･確かに」

「愛は自由に形づくれる、トゲトゲしてたり丸かったり･･･けど受け取る側のことを考えたら、その胸に当てはまるモノにしなきゃいけないと思う。
大寿はまだそれを理解しきれてないだけだ。」

そう、愛のカタチなんてそれぞれだ。
それが当てはまったならば家族になれるし、恋人同士にもなれる。
人間はこれだから面白い、そう思う時がある。

八「人生何周かしてる？」

「してるかもな、記憶はないけど」

八「･･･でもなんかわかる気がする、言いたいこと」

「分からなかったら馬鹿だろ！？」

八「そこまで言う？」

「言う」

八「Aさんはどんな形してるだろうね、今まで誰かに埋められたことある？」

「うーん･･･なんだろうな」

たとえあっていたとしても･･･私は入れたくない。
だって、入れて怖い思いをしたくない。

あ･･･だから。

だから･･･三ツ谷から貰ったカタチを受け入れなかったのかな。
いや、私が無理やりカタチを変えて拒んでるんだ。

「･･･私にはまだ早いかな？って思う」

八「そうかな、俺はさ･･･タカちゃんとAって結構お似合いだと思うよ？」

「うん、急だな」

八「その愛のカタチをAが変えていってるのであれば、タカちゃんは毎回変えて当てはめてくるよ。
それがはまるまで諦めないと思う。」

ドクッとひとつ大きく心臓が跳ねる
なんとなくわかる自分がいた。

一途なのかバカなのか。

「･･･諦めの悪いヤツだよねー全く」

八「Aさんは･･･なんでそんなに拒むの、可愛いくなりたいとか言ったりさ」

「私さ、離婚した母親に･･･私の王子様になって？って言われたんだ。そこから呪われてる･･･というか、呪われてるって思ってる」