男装癖のある女子がマイキーに憧れて東京卍會に入りました。【東京リベンジャーズ】three (ページ35)

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柚『大事なのは人の気持ちだから』

人の気持ちなんてぶっちゃけ三ツ谷に会うまでどうでもよかった。
どうせ今のクラスだけの付き合いだからよく思われればいいやーくらいにしか思ってなかった。

三ツ谷の鼻から手を離して私から三ツ谷を抱きしめる。

「謝ってくれてありがとう、私も話せなくて寂しかった」

柄にもないことを言っても何故か恥ずかしくない
やっと素直な気持ちが言えたからだろうか

楽になったような感じだ。

三「･･･お前から抱きしめてくれたの初めて･･･じゃね」

「かもねー･･･知らんけど」

三「俺さ･･･あの時嫉妬してた、お前は俺以外が好きで抱きしめてたのかと思ったから」

「あれはノリと勢い」

三ツ谷から離れて水道で顔を洗う
冷たい･･･けど心があったかいせいか、嫌とは思わなかった。

三「･･･そっか」

「さて、帰るかー･･･」

三「待って」

「ん？」

三「頭にまだ泥ついてる」

「マジか･･･盛大にやってくれたなァ」

三「はらってやるから座れよ」

「ん」

本当に居心地がいい･･･
頭の上にある三ツ谷の手を感じる

あったかくて･･･大きい手だ。

三「なーんかな」

「あ？」

三「お前ってなんかずるいわ」

「何が･･･」

三「俺の事手玉にとってるような感じ」

「手玉にとってなんかっうゆっ」

三「何も言うな」

口を塞がれて泥を落とす三ツ谷
変な感じだ、いつもより近い距離に三ツ谷がいる。
というか、なんだろう･･･むしろ近すぎなのでは？

三「よしっ･･･ん？どした？」

「いや･･･むしろお前の方が手玉にとっているような」

三「そうかァ？」

「わからんけど」

三「そう思うってことは･･･意識してくれてんの？」

「わからん」

なんか三ツ谷といるとやっぱ気が狂う。
女でいてもいいんじゃないかって思っちゃうから･･･なんか、ダメだ。

私をダメにする。

「･･･三ツ谷」

三「ん？」

「やっぱ距離置くわ･･･三ツ谷から」

三「は？」

なんか、許されてる気がして･･･女になってもいいんじゃないかって思っちゃう
だから一度本当に距離を置いて自分をリセットしなきゃ女になってしまう気がしてならない。

三「お、おい･･･どういう理由だよ」

「このまま･･･お前といたら女になる気がする･･･なんかそれがすげぇ怖い」

三「･･･そういうことか」

「リセットしなきゃ･･･前の私に戻らなきゃ」

三「戻んなくてもいいよ、別に」