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「可愛くなりたい・・・」

八「!」

慣れるためにとタカちゃんに呼んでこいと言われて2階に来た
部屋から漏れてきた声は懇願するような悲しい声だった。

可愛くなりたい・・・?

「はぁ・・・うお!?八戒!?」

八「あ、ごめん・・・呼びに来たんだけど・・・」

「あーおう・・・ありがと」

八「待っ待って!」

思わず手を掴んで引き止める
可愛くなりたい・・・なんて女の子全員が思うことだと思う。
それをなんでそんなにっそんなにっ悲しい声で言うんだ。

八「き、聞こえちゃったんだ・・・可愛くなりたいって」

「あー・・・八戒もバカにするの?」

八「いや違くて!・・・そのっなんだろうな・・・俺は・・・今のままでも十分可愛い・・・と思うよ?」

「!」

八「女の子ってさ、ふわふわした子だったり可愛い子ばっかりだと思う・・・けどAはAのままで、そんな世の中に溢れかえっているような女の子に・・・ならなくてもいいんじゃないかな?」

「・・・何それ」

お、怒らせちゃったかな
するりと俺の手から抜けて胸に飛び込んでくる

えっ・・・。

「そんなこと言われたら・・・このままでいいって思っちゃうじゃん」

八「A・・・?」

「今だけ・・・少しでいいから、このままでいい?」

八「!?・・・う、うん」

「ありがと」

行き場の無い手をどうするか悩んでいると2階に上がってくる足音が聞こえてくる、結構パタパタと・・・。
それも複数だ・・・まさかマナルナ!?

マ「おねえ・・・」

ル「・・・はっ」

八「違うよ!?これにはワケがっ」

マ「・・・誰にも言わない」

ル「お兄ちゃァァァァん!!」

八「ルナ!?」

「あれ、マナルナ?」

マ「お姉ちゃん・・・お兄ちゃんと結婚するんじゃないの?」

「私は・・・結婚しないよ」

三「何騒いでんだ」

「ゲッ」

三「どういう反応だよ」

「反射」

三「つかなんかルナが騒いでたけど・・・なんかあったのか?」

ル「八戒がお姉ちゃんのことっ」

八「ルナちょっと黙ろうか」

マ「抱きしめてた!!!」

八「マナァァァ!!!」

「否定はしない!!」

八「A!?」

何だこの空間・・・ボケしかいないのか!?
つかタカちゃん・・・なんか言ってよ、黙ってる方が怖い

「まあ訳があってもがっ」

三「多分こいつのせいだろ?」

八「・・・うん」

「ふぁっふぁい!?」

三「お前がタラシなのは今に始まったことじゃねぇ・・・」

「ぐっ・・・タラシじゃねぇわ!!」

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林檎よりの檸檬 - 夢主ちゃん面白くてこの小説読み始めました!これからも更新楽しみにしてます!! (2021年11月7日 23時) (レス) @page16 id: 2a754f4eb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2021年10月15日 19時

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