男装癖のある女子がマイキーに憧れて東京卍會に入りました。【東京リベンジャーズ】three (ページ14)

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ｷﾞｼｯ

「み、三ツ谷さん？」

三「自分の立場くらいちゃんと分かれよ」

「ごめんなさいやめてくださいどいてください」

三「(めっちゃ面白っ)」

「おいどけこら！！」

三「そんな態度とってていいんですかァ？？」

「あ？燃やすよ？」

なんでこいつこんな余裕なんだよ
いや、余裕なように見せてるだけか？
少し顔を近づけようとすると、顔面を押さえつけられる

「潰すよ？」

三「悪かったって･･･俺は床でねるから」

「別にこの際だから一緒に寝てもいい」

三「･･･え？」

「その代わり寝相悪くても怒るなよ」

三「お、おう･･･」

「ふぁ･･･」

この状態で眠くなるこいつ･･･すげぇな。
いや待て、これ俺に据え膳食わぬは男の恥ということか？

いやいやいやいやんな事ねぇよな。

落ち着け俺、俺は中学生だ
中学生に求めることじゃない。

「三ツ谷」

三「おっ･･･何」

「三ツ谷は･･･なんでもない」

背中を向けてきて何も言わなくなる
壁の方によって少しずつ丸くなっていく

小さくなっていく。

三「なんだよ」

「幸せってなんだと思う」

三「何だ急に病んだか？」

「家庭って、それぞれあって温かかったり冷たかったり･･･それに辛かったりするじゃん」

三「･･･あぁ」

「そんな家庭でも幸せなことってあると思う、三ツ谷はなんだと思う？」

三「･･･俺は、親父はいねぇけどさ･･･でも母ちゃんがいて妹もいて、それに八戒とか柚葉とか･･･兄弟みたいなやつがいる
それだけで･･･俺は幸せだ、生まれた環境が悪いだけで不幸せなんて思わねぇし」

「そっか」

三「何だ急に、お前の親父のことか？」

「いや？なんとなく」

三「そうか」

何となくで聞くようなやつでもないとは思うけど
まあ･･･深く聞きすぎるのもあれか。

俺も背中を向けて毛布にくるまる

「･･･三ツ谷」

三「ん？」

「ありがと」

三「･･･何かは知らねぇけどどういたしまして」

キュッと服を掴まれる感覚になる
ピタッと何かが張り付いて来るような感じ

そして感じる暖かさ

三「･･･A？」

「温い」

三「あ、あぁ･･･」

「私さ、物心ついた頃から誰とも寝たことなくて･･･なんか人肌っていいんだね」

三「･･･俺で良かったらいつでも寝てやるよ」

「言ったな！？」

三「急にでかい声出すな」

「すまん」

三「･･･やっぱ病んでる？」

「病んでねぇって言ってんだろ」