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「よぉ、高嶺の花さん?」

「…何それ?」

Aが高嶺の花だと呼ばれていると知ったあと

授業をサボる気にもならずとにかくずっと席に座って昼になる事を祈った

いや、休み時間にいけと思う者もいるだろう

私もです←

とにかく、昼休みになった瞬間

教室を飛び出て

AがいるA組の教室へと急ぎ

Aの席に近付き

冒頭に至る

「…や、何でもねぇデスー」

「??変な万里くん

いっつも変だけどっプププ」

「んだとぉ」

キャッキャとはしゃぐAの声を聞き

一人の少年が近付いてきた


「あれ?万里くん」

「…咲也」

話しかけてきたのは万里と同じ劇団にいる春組のリーダー

咲也だった

「そか、お前A組だっけ」

「うんっ

でもビックリしたな、万里くん海咲さんと仲良かったんだね」

「おー」

「万里くん、佐久間くんとお知り合い?」

二人の掛け合いにAは万里の制服を摘み引っ張り、首を傾げる

「(かわ…)おー、昨日話した劇団の仲間」

「…あぁ!そうなんだ!…ということは佐久間くんも劇してるの?」

「あ、はい!」

「凄いなぁ…二人共

…見に、行きたいなぁ」

「!」

その時のAの顔は、悲しそうだった

万里はそれに気付き、咄嗟に言葉を零す


「あー…とりあえずA、飯くいにこーぜ」

「え、一緒に食べてくれるの?」

「たりめーよ、行こうぜ」

「うん」

「つーわけで、じゃーな咲也」

「あっ…うん」

すたこらとAの手と杖を取り

はんば引き摺るような形で教室を出ていった

咲也は、そんな万里の様子に

微笑みをこぼした


「海咲さんの楽しそうな顔、初めて見たかも」

万里くんは凄いなぁと

咲也もまた、クラスメイトとご飯を食べに行った


ーー


「…私を、劇に?」

人気の少ない万里のいつものサボり場所で二人はご飯を食べていた

「おう…つっても、まだ公演はしてねぇから、稽古でよければだけどな」

「…でも」

私は、見れ無い


「…Aは、俺が劇してんの、見てぇ?」

「!!みたいに、きまってる!」

万里の言葉に

Aは食い気味で答える

その答えに、万里は微笑んで

頭、触んぞと一言添えて、Aの頭を撫でる


「じゃあ、見に来ればいいじゃん」

「でも「でももクソもねぇ!!

目が見えないかんけぇなしに!お前を楽しませてやる!

…で?見に、くんの?」

!!」

万里の言葉に、Aはいつのまにか、行く、と心から言葉を零していた

はじめましてとお邪魔します→←高嶺の花



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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時

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