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自己紹介…する? ページ2

万里君のクラス捏造です!

捏造など苦手な方ご注意ください

―――



「あ、本読んでていーぜ」

「ううん、それより貴方とお話がしたいな」

彼女は本を隣の席においてあった鞄にいれる

万里はその椅子に、杖を掛けてあるのを視界に入れた

聞いていいものかと思うが

それはあまり話したくないこのなんじゃないかとも同時に思った万里は

聞きたかった言葉を飲み込んだ


「いいぜ、じゃあまず自己紹介からな」

「あれ、してなかったっけ?」

「全くしてなかった」

そっか、と彼女は納得し

ううんと咳払いをして

まさにキリッという効果音が付くような表情をする

その表情が面白くて、少し笑ってしまった


「初めまして

海咲 Aっていいます。

学年は三年生で、A組です

好きなことは読書と音楽鑑賞

あと、もう一つ

多分貴方は気付いてると思うけど

私は視覚に障害があって、両目が見えません」

「(やっぱりか)」

本を目を閉じながら読んでいたのは、開けていても読めなかったから

杖をかけているのは、歩くときに必要だから

目を開けた時に見えた瞳の色でそうなのかもしれないと思ってはいたが

本人から言葉にされると、その考えが確信になる


「…驚いた?」

「いや、そうかなって思ってたから、海咲が言葉にした瞬間スッキリしたわ」

「フフっそっか、貴方は賢いんだね」

「まぁな」

「自分でいっちゃうんだ」


――


「じゃあ次は俺の番だな」

「わーパチパチ」

「俺は摂津万里

三年C組所属

好きなことはゲーム…とあと演劇」

「演劇?」

Aが興味津々とばかりに体を乗り出す

「おう、MANKAIカンパニーってとこで劇してる

結構人気出てきたんだぜ」

「へー…凄いね摂津君は」

「あー…万里でいいよ」

「え?」

「何か、海咲とは仲良くなりてぇって思うから

まずは名前よびから?みたいな」

我ながら下手な芝居だな…素直に名前で呼んでほしいっていえば良かった


「仲良く…?私と…?」

「おう」

「そっ…か」

ぽかんとした顔をするAは

仲良くという言葉を数回ほど復唱した後に

へにゃりと笑った

「えへへ…仲良く…嬉しいなぁ」

「っ!!(激カワ)」

天使とはこの子の事をいうのだろう

万里は出会って数分の子にこんなに夢中になるのは初めてだった

これが…恋!

万里はマジ恋初心者だった

「じゃあ、宜しくね

…万里君」

「おー」


この後、Aからも名前よびを許可された万里は音のないガッツポーズをした

歪める表情→←図書室にて



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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時

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