51話 体育祭VI ページ6
15分後。
「さあ！ 血で血を洗う雄英の合戦が、今、始まる！」
プレゼントマイクのアナウンスと共に、顔を上げる。
……あれ、全騎馬こっち来てない？ 狙われるのは予想してたけど……これは酷い。新手のイジメかな。
「多いな……A、どうする？」
「大丈夫です。ハッピーセットつけて追い払うので」
呪力を体中に巡らせ、先輩の背中から跳び出る。
「1000万が自分からやってきやがった、取るぞ！」
「誰が獲られるかっての」
単純な手の動きを避け、爆豪さんのハチマキを奪う。
「っ、クソが！」
「切島さん、すみません」
反射的に爆破を避けて、切島さんの頭を足場に高く跳び上がる。
「黒鞭！」
緑谷さんが黒鞭で私の腕を捉え、思いっきり引っ張る。ありがたい。彼の手がハチマキに届くその瞬間、一瞬殺気をみなぎらせる。
「っ！」
動きが止まった一瞬を見計らい、彼のハチマキも奪う。
緑谷さんの手を避ける為のけぞると、後ろに焦凍兄の騎馬。
「隙だらけだぞ、五条！」
それはアンタの方だよ、焦凍兄。上鳴さんの頭に手を着いてバク転する。手を着いたのをチャンスと思ったのか、氷結を繰り出し凍らせようとする焦凍兄。
空中で体を大きく曲げ、氷結を避ける。勢いそのままに焦凍兄の頭上を通過。
下の方に焦った顔の焦凍兄と、氷結を真正面から浴びてキレ散らかしてる爆豪さんが見えた。顔怖っ。ヴィラン顔ヒーロー目指してるのかな？
気配を消し、焦凍兄の首元へ手を伸ばす。ハチマキを取って身を屈め、紅白の後頭部を踏み台にもう一度跳び上がる。
着地先には恵先輩。両腕で私を受け止め、瞬時に背負う。
「だいぶとってきたな」
「騎手が強めな騎馬は粗方潰しました」
「へえ、余裕だね」
「気づいていないとでも？」
「ッ！？」
あ、ホントに気づいてないって思ってたんだ。脳内お花畑は楽でいいね〜。
「奇襲を仕掛けたいと思うなら、人を煽るスキルより、気配の消し方を学んだ方がいいですよ。まあ、前者も大したものではありませんが」
「な、なんだと……！？」
こういう面倒な奴には正論ブッパが一番早い。なんか固まってる隙に、この人のハチマキも取っておく。
「後はどうする？」
をう〜ん……来たら迎撃って感じでいきましょう」
「了解」
高ポイントのハチマキは私達が独占したし、後はお好きに暴れててもらおう。無限張っとけばとられる事もないしね。便利便利。
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yui(プロフ) - 第三弾はまだ作成中となっています。今日中にパスワード解除しますので、もうしばらくお待ちください。楽しみにしていただいてありがとうございます！！ (2023年2月5日 6時) (
レス) id: 8606fea28c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - いつも楽しく見ています！失礼ですが第三弾パスワードはどうしたらわかりますか？ (2023年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 8d3847b149 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 初コメ失礼します。第三弾パスワードってどうしたらわかりますか？ (2023年2月4日 22時) (レス) @page37 id: 853b88f4af (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - yuiさん» 二リットル！？どうせなら二十リットル...((((相手にはできないのか...はっ、気づかれないようにザリガニでも忍ばせれば...(((((続き楽しみにしてます！ (2023年1月20日 21時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 猫狗さん» ええ実行しましたよ２Lってところがポイントです(((((お相手にはできないんですねそれが･･････ 理由は次回の投稿で！！ (2023年1月19日 18時) (レス) id: eb54d0122a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2022年8月4日 18時
