79話 100の気持ち ページ35
Aサイド
予想の斜め上いや真上をいく恵先輩の言葉に、再度固まる私。
なんて? ずっと? 好きだって? え?
いや分からん。私のどこを好きになるんよ。
目の前の恵先輩の恥ずかしそうな表情が、だんだん焦りを孕んだ表情へと変わっていく。
固まったまま動かない私を心配してくれたんだろう。
でもまだ待っててほしい。今アレだよ、ゲームとかでloading……って出てる状態。
数分後、なんとか処理を終えて現実に引き戻された私。
ぐるぐるぐるぐるぐーるぐる、返事の文面を考える。
ただいま脳みそマッハで回転中でーす。巻き込まれるといけないので離れてくださーい。
今までは良かったんだ。返事なんて一瞬で決まったんだ。
知らんおっさんと結婚する気ないし。
「お断りさせて頂きます」言っときゃなんとかなったの。
でもさ、恵先輩のことは好きなんよ。
ひたむきに努力するとこ尊敬できるし、普通に強いし、あと顔がいい。
なんだけど、それは恵先輩がくれる「好き」とは種類が違うと思うんだ。
今の気持ちのまんまで先輩と付き合うのはなんか嫌だし、なにより先輩に失礼だと思うんだ。
100の気持ちをくれるなら、100の気持ちを返したい。
もやもや悩みまくる私に痺れを切らしたのか、兄がまた話しかけてきた。
五「A、悩んでるなら受けときな。
返事を悩んでる時点で、恵には今までの人達とは違う気持ちを持ってるってことでしょ。
恵と付き合ううちに好きになるかもしれないし」
『中途半端な気持ちで傷つくのは先輩だよ』
五「それだよ。恵が傷つくのが嫌だって思って悩んでる。
Aが思ってるよりも恋愛って難しくないよ。
今の「尊敬できる」とか「一緒にいると楽しい」とか、そういう気持ちの延長線上にあるんだ」
兄の言葉で少し揺らいだ気持ち。
決定打を放ったのは、告白以降黙ってた恵先輩だった。
伏「俺は、Aの気持ちがどうであれ傷つかない。
ただ側で、1番近くで支えていたい。
……ずっと黙ってたし、いきなりこんな事言われて困るのだって分かってる。
それでも、1回だけチャンスをくれないか?」
「支えていたい」。言葉が響いて、熱になる。
目を閉じると、先輩との思い出が脳裏を駆け巡って。
その思い出の中に、泣いている私の姿はなかった。
この人なら、信頼できる。信頼してくれる。
だから今までずっと言わなかった言葉を先輩に託した。
『……じゃあ、よろしくお願いします』
って。
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yui(プロフ) - 第三弾はまだ作成中となっています。今日中にパスワード解除しますので、もうしばらくお待ちください。楽しみにしていただいてありがとうございます！！ (2023年2月5日 6時) (
レス) id: 8606fea28c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - いつも楽しく見ています！失礼ですが第三弾パスワードはどうしたらわかりますか？ (2023年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 8d3847b149 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 初コメ失礼します。第三弾パスワードってどうしたらわかりますか？ (2023年2月4日 22時) (レス) @page37 id: 853b88f4af (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - yuiさん» 二リットル！？どうせなら二十リットル...((((相手にはできないのか...はっ、気づかれないようにザリガニでも忍ばせれば...(((((続き楽しみにしてます！ (2023年1月20日 21時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 猫狗さん» ええ実行しましたよ２Lってところがポイントです(((((お相手にはできないんですねそれが･･････ 理由は次回の投稿で！！ (2023年1月19日 18時) (レス) id: eb54d0122a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2022年8月4日 18時
