[Fischer's] 希望の光 短編集 Part.9

役得 ページ4

シルク side

10連休ということで、Aとひなと奏陽を連れて俺の実家に帰った

子供を預けたり、土産を渡しに行ったりはしてるけど、全員を引き連れてっていうのは久しぶりだ

シルク「ただいまー」

A「ただいまです」

母「あら、おかえりなさい！」

陽菜「おばあちゃん！」

奏陽「ばぁちゃ！」

母「ひなちゃんと奏陽くんまで！さぁ、早く入って？ケーキ用意してあるの！」

A「私も用意手伝います」

陽菜「ひなもー！」

母「じゃあ、一緒にやりましょ！」

Aとひなはキッチンへと向かった

俺も靴を脱いで部屋に入ろうとすると

兄「お、奏陽！いらっしゃいw」

奏陽「にー！」

シルク「おわ！兄貴いたのかw」

兄「昨日、たまたま帰ってきててなw 明日、お前らが来るって言うから残ったw」

奏陽「にー、だっこ！」

兄「お、じゃあおいで！…奏陽、おっきくなったなw」

奏陽「かーくん、おっきい！」

兄「ははw あ、そこの資料持ってきてー」

シルク「はぁ？自分で持ってけよw」

兄「奏陽抱っこ中だから無理ーw なぁ、奏陽？」

奏陽「なーw」

シルク「くそっw」

何で俺が兄貴の資料持ってかなきゃなんねぇんだよw

まぁ、奏陽、兄貴に抱っこしてもらって嬉しそうだし…しゃーねーな…w

リビングに入るとケーキが準備されていた

陽菜「いただきまーす！」

奏陽「まーしゅ！」

A「ん…凄く美味しい…」

母「本当？ この前、Aちゃんに教えて貰ったレシピをちょっとアレンジしたのw」

A「美味しいです！ 私が教えて欲しいぐらい！」

母「今度は、一緒にお菓子作りましょ！」

本当の親子みたいに仲がいいのは、俺からしてもめっちゃ嬉しい

そんな光景を見てホッコリしてると

陽菜「あ、おにぃ、ケーキ付いてるw」

兄貴の口の端っこにクリームが付いてた

兄「まじ？w」

シルク「子供かよw」

ティッシュを渡してやろうと後ろを向いて、前を向くと…

…あろうことか、ひなが兄貴にキスをしてた…

シルク「…」

陽菜「ふふw クリーム取れたw」

シルク「…な、何して…」

陽菜「えー？ パパだっていつもやってるじゃん、ママのお口に付いてる時に」

兄「ははw それはお前、なんも言えねーわw 俺からしたら役得w」

シルク「…うるせぇ！表出ろ！ひなのキスを奪った罪は大きい！」

兄「まじでお前、バカw」

気をつけてAにキスしないとな…ひながあらぬ方向に走ってしまう…と思った日だった
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sirasuさん
リクエストありがとうございました！

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