[Fischer's] 希望の光 短編集 Part.4

溺愛 ページ17

A side

シルク「ほら、早く行くぞー！」

A「まだ早いってw 予約時間の1時間前だよ？w」

シルク「どっちなんだろって今から気になって仕方なくてw」

今日は検診日…女の子か男の子かを聞きます！

シルクは朝からソワソワしてるし1時間前なのに家を出ようとしてて、まるで運動会前の小学生みたいw

ンダホ「おっはよー！…って、何でシルク玄関に座ってんの？w」

A「ダホちゃん！ごめんね？今から検診なの…だからマサイのところで待っててくれる？」

ンダホ「あ！検診か！w ちょうどいいし、病院まで送ってあげるよ！」

A「え？！そんなの悪いよ…歩いて行けるよ？」

ンダホ「弟がさ忘れ物して届けて欲しいみたいでさ、それのついでだから気にしないでw…じゃあ車、前に回してくるねー！」

みんな私を助けてくれる

申し訳ない気持ちになるんだけど、それ以上に凄く嬉しい

『Aちゃんはいつも俺らを助けてくれた。次は俺らが返す番。自分が出来ることをしよう』そんな会話をメンバー内でしていたなんて知る由もない

先生「お次の方、どうぞ」

A「お願いします」

先生「はいw あら？今日は旦那さんもご一緒なのねw」

A「そうなんですw 朝からソワソワしちゃっててw」

先生「じゃあ早速見ていきましょうかw」

ジェルの冷たさが伝わったと同時に、私たちの赤ちゃんの早い心音が響き渡る

先生「うん！今日も元気そうねw」

A「良かった…」

先生「えっと……あぁ、あったw ここ、赤ちゃんの太ももの間らへん見える？」

シルク「…葉っぱ？…」

先生「そう、この葉っぱみたいなのが見えるってことは女の子だねw」

A「女の子…」

シルク「A…女の子…だって…」

A「うん、聞こえてたよ？w」

シルク「女の子…」

先生「あらら…w」

A「もう溺愛し始めちゃってるみたいでw」

先生「いいことですよw たくさんの愛を与えてあげてね？w」

シルクは終始顔を緩ませてる

会計を終えて外に出ると、連絡なんてしてないのにメンバーがいた

A「みんな…」

ンダホ「なんかね、性別が分かると思ったら、こっちまで気になっちゃって…来ちゃったw」

モトキ「家で待ってられなかったw」

マサイ「どっちだった？」

シルク「…女の子だった！」

ンダホ「うわぁ、絶対にAちゃん似になりますよーに！」

シルク「どういう意味だよw」

マサイ「んなの、タラコは可哀想ってことだよw」

シルク「お前らっ！」

A「本当にみんなありがとう！」

作者より→←引越し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す