Episode 34 ページ35
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ころん side
さ「A！！大丈夫か？具合は？」
『…まだちょっと重だるいけど大丈夫。
ありがとう。さとにぃ。』
さ「…そっか。よかった。
とりあえず、先生に診てもらおう。」
そう言ってナースコールを押し、
看護師さんに君が目覚めたことを伝えるさとみくん。
そんな頼もしいさとみくんの姿を見ていたら
自分の心の小ささに少しばかり腹がたった。
そこからは、先生が来てAの容態を確認した後、
先生がさとみくんに話があるようだった。
医「さとみさん。少し大丈夫ですか？」
さ「はい。」
さ「ごめん。ちょっとまってて。」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
冷たく鳴り響く扉の音。
その音が鳴り止んだと同時に
君と2人きりで、無機質なこの部屋に取り残された。
こ「『･･･』」
暫く沈黙が続く。
冷たい風が窓を介して、部屋の中を出入りしていた。
『…久しぶり、、、ですね。』
そんな沈黙を破ったのは君だった。
こ「…うん。そうだね。」
途切れ途切れの会話。
そんな会話でも、何処か懐かしさを感じた。
『…さっきは、なにも考えず馴れ馴れしく呼んじゃって、、、ごめんなさい。』
その言葉で、またあの日の会話を思い出した。
少し違和感のあった君の敬語にも納得がいく。
＿＿＿＿＿＿＿僕がそうさせたんだから。
『蒼乃さん、話を聞いて欲しいって言ったら
怒りますか？』
こ「……なに。」
なんの話しかは分からなかった。
でも、この気まずい時間を埋められるなら
聞いた方がいいだろうと思った。
『……蒼乃さん。
ごめんなさい。』
こ「えっ…」
『私が今まで、どれだけ貴方を傷つけたか。
本当にごめんなさい。』
こ「………。」
驚いた。
突然謝られると思ってなかったから。
『謝って許してもらえるとは思ってません。
でも、蒼乃さんを傷つけたことを謝らせて欲しい。
本当にごめんなさい。』
こ「…いいよ。もう。
終わったことだし。」
僕が言った言葉で、少し下を向く君。
時間の流れが凄く遅く感じた。
『…あの日の話。聞いてもらえますか？』
こ「…あの日？」
『…私が蒼乃さんに告白した、あの日。』
こ「…うん。」
『………実は、
私、虐められてたんです。』
君が話す内容は、とても酷く、
そして、僕の行動の愚かさを酷く突きつけるものだった。
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いつき - 失礼します！泣きながら見てました！めちゃくちゃ良かったです！これからも活動頑張ってください！ (2023年5月6日 22時) (
レス) @page50 id: dd4bda34a9 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とてもいいお話で感動しました。(なんか上からですみません。)もういいお話過ぎてキーボード打つ手がブルブル震えてますwwwこんな神作を作った作者は神だ。さあみんな作者のる こ。をあがめようじゃないか。(すいません調子乗りました。) (2022年10月24日 20時) (レス) id: 64a3350714 (このIDを非表示/違反報告)
あたおかなふうちゃん - ぴえんぴえんぴえん(。°´∞`°。)ｶﾝﾄﾞｳ (2022年4月1日 11時) (レス) id: 7557f38ef9 (このIDを非表示/違反報告)
る こ 。(プロフ) - 優@青い彗星乞食さん» お返事遅くなってすみません汗 そう言って頂けて嬉しいです…！私も書いておきながら最後は無事に結ばれてくれて凄く安心しました(><) (2021年7月7日 18時) (レス) id: 4c135e03fd (このIDを非表示/違反報告)
る こ 。(プロフ) - ぱ ぴさん» お返事遅くなってすみません汗 1ヶ月も経ってしまいましたが体調大丈夫でしたか…？無理しない程度に楽しんで頂けたなら幸いです。また元気な時にも是非読んでみてくださいね！ (2021年7月7日 18時) (レス) id: 4c135e03fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：る こ 。 | 作成日時：2021年1月22日 9時
