どっきり * 06 ページ31
モトキside
掴んだ腕は思ってた以上に細く、当たり前だが、女の子なんだと意識してしまう。
目の前のAちゃんからはシャンプーの香り、マサイもこんな感じだったんだろうか。
モ「じゃぁ、相手が俺でも同じように赤くなんの?」
ただのヤキモチだ。
別に俺の彼女じゃない、誰とどうなろうとそんなのAちゃんの勝手なのに。
自分のなかにこんなに醜い感情があったなんて。
冷静なのかそうでないのか、そんな事を考えたら、俺の下にいるAちゃんの顔はみるみるうちに真っ赤に。そして、涙が。
それを見た瞬間、本当の意味で一気に冷静になった。そして、罪悪感と後悔が一気に押し寄せてくる。
モ「っ!!ごめんっ、おれ、何して・・・本当にごめん!!」
急いで起き上がり、Aちゃんを起こすと、さっき掴んでた腕に痕がついていた。
モ「怖い思いさせたよね、本当に、ごめん。Aちゃん、本当にごめん!!!」
もう、完全に嫌われたな。
好きな子泣かせるなんて。
情けなくて申し訳なくて、目をかたく瞑り顔があげられないでいると、俺の手に温もりが。
ゆっくりとその温もりを見ると、Aちゃんの手が添えられていた。
「違うの、びっくり、しちゃって。怖かったんじゃないよ」
涙目で笑って、気を使わせて。最低だ、俺。
「私さ、恥ずかしながらこういう事に免疫があまりなくて・・・」
視線を下向けながらゆっくり話始める。
「本当に、驚いたり恥ずかしかっただけなの。マサイくんの件も、ソファーに隠れるの、試してて、バランス崩して・・・本当に何でもないの」
そこまで言うとまた真っ赤になってるAちゃんが、照れながらニコッと笑ってくれた。酷いことをした俺にこんなに真剣に話してくれる
。
「それにね、あのときも言ったけど、元カレの前でモトキくんが彼氏だってかばってくれたの、本当に嬉しかったんだよ」
モ「本当にごめん、マサイの件もだし、さっきの俺の行動も・・・」
「びっくりしたけど、モトキくんだったから怖くなかったよ?」
"悔しいな、からかい返すくらいの余裕を身に付けたいな"なんて笑ってくれるAちゃんが、暖かくて、優しくて、儚くて、綺麗で。
守りたい、そう強く思えた。
モ「ありがとう、許してくれて」
「こちらこそ、貴重な経験をありがとうございました」
そう笑って返してくれる。
そうこうしてると、玄関のドアが開く。間が良いのか悪いのか。でも今回はンダホに感謝かな。
ン「ただいまーっ」
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時