夜道 * 04 ページ20
「え、なんで・・・」
振り向くとそこに居たのは、元カレ。
あれ以来会ってもいなければ、連絡もとってない。もう2か月くらいたつのに。昔のような感情は一切ないけれど、苦手意識とトラウマが残ってしまっているようで、うまく受け答えできず、固まってしまう。
マ「友達?」
「えっと・・ちがくて・・・」
モ「Aちゃん?」
あきらかに様子がおかしくなってる私に、シルクくんが相手を睨む。
「あーぁ、警戒されちゃってるじゃん、A。俺、元カレだって言ってやってよ!」
私と付き合った頃に向けてくれてた笑顔、でもそれが作り物だって事がわかる今、彼に対しては恐怖しか感じなかった。
シ「元カレ?ホントに?」
「う、うん」
普通にただの元カレであれば、こんな事にはならないだろうけど、いきさつを知ってるのはモトキくんだけ。多分皆困ってる。普通にしなきゃ、そう思った時だった。
私が認めたからだろうか、彼は必要以上に話始めた。
元「Aって、結構奥手だと思ってたんだけど、やるねー、もう彼氏できたの?彼でしょ、働いてるカフェにもよく行ってるみたいだし」
マサイを指差してそう言う。
なんで、マサイくんがカフェに来てること知ってるの?見てた?
元「もしかして、今からAの家にお泊まりかな?」
マ「ちげーし、そんで、だったら何だってんだよ」
私が怯えてるのがわかったのか、皆が警戒してるように感じる。
元「いやー、Aって奥手でさ、泊まりに行っても何も手を出させてくれないからさー、男として大変だろうなって思って」
何、言ってるの、この人・・・
そんなこと皆に関係ないじゃない・・・!
反発する意思とは別に顔に熱が集まる。目頭が熱くなる。顔が赤いのも泣きそうなのも、知られるのが嫌で下を向く。
お願いだから、はやく帰ってっ。
元「でもそっか、泊まったりしてるんだったらもう色々済みかなー、俺んときはキスするのに震えてたのに、演技だった?」
ケラケラ人をばかにしたように笑いながら、またそうやって私の傷を増やしていく。
「っちが「やめてもらえます?俺のなんで」」
否定の言葉を口にしようとしたら、思わぬ言葉がそれをふさいだ。
モトキくん・・・?
見上げると優しく微笑んでくれる。私はこの笑顔に何度助けらたのだろうか。
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時