終章 ページ25
アメリカのとあるタクシー運転手は、今日本人の男を愛車で空港に送り届けていた。
彼は、男に色々と話しかけるのだか、男は素っ気ない態度ばかりとる。
それでも、話しかけないといけない。この車内の様子は、本部に逐一送信されているのだ。
新社長の方針は、『とにかく明るく』。馬鹿みたいだと彼は思っている。
それでも従わないと、給料が減ってしまう。
そうなれば、嫁にまたネチネチ嫌味を言われることになる。
「お兄さん、痩せてるけど病気だったの？」
日本人がカタコトの英語で答える。
「ああ、入院していた」
「へーじゃあ、今から飛行機で故郷に帰るの？」
珍しく会話が続いた。この調子で行けば今月は安泰だ。
「そうだ」
「いいねぇ故郷。俺も故郷のミネソタに帰りたいよ。お兄さんの故郷はどこ？」
「雪見町」
「あーそこ、俺知ってるよ。なんかあの新しい病気の正体を突き止めて、抑制剤を開発した若くて美人な女医の故郷でしょ？」
「･･･よくしってるな」
「俺、あの女医の顔好きなんだよ。今32だろ？お兄さんもそのくらいじゃない？」
「ああ、同い年だ」
「もしかして、あの女医と知り合いだったりする？」
「ああ、俺の幼馴染みだよ。こっちに来る前告白された」
彼は冗談だと思った。まさかそんな、俺がテキトーに言ったのが当たってるわけねぇだろ。
「で、返事はしたの？」
「いや、手紙だったからな。帰ってからするよ」
「ふーん、返事は？」
「もちろん･･･」
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絹巴(プロフ) - 夜桜まおさん» ありがとうございます！ (2017年9月2日 21時) (
レス) id: e0396769c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜まお(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2017年9月2日 21時) (レス) id: 75aebc440b (このIDを非表示/違反報告)
絹巴＠米民(プロフ) - 夜桜まおさん» 修正しました。ありがとうございました (2017年7月25日 20時) (レス) id: e0396769c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜まお(プロフ) - 絹巴＠米民さん» 作品の結末楽しみにしています。作品作り頑張ってください。 (2017年7月25日 18時) (レス) id: 75aebc440b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜まお(プロフ) - 絹巴＠米民さん» 後何個か見つけたはずなんですけど、見当たらなくなりました。 (2017年7月25日 18時) (レス) id: 75aebc440b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絹巴 | 作成日時：2017年1月9日 20時
