【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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逃げようともがくが、手首を掴む手は離れない。

「やめて欲しければ、契約者の心臓の在処を言うことだな」

首を振る。

「……そうか。ならば仕方が無い」
「……いやだ、」

誰か。
そう言おうとして口を噤む。
助けてくれる人なんていない。

「どうした？君が助けを求め泣き叫べば、私にも憐憫の情が湧くかもしれんぞ」

……ことごとく、心を読まれる。

彼は、私を見下ろして優しく微笑み、針を手に取った。

「……ぐっ！！」

針は、爪の間に差し込まれる。
そのまま、そっと針が持ち上げられる。

「、あ、あ゛ぁぁぁああ、！！」

めりめり、と爪が剥がされる。
皮膚は必至に爪を引き留めようとする。

私は泣きながらもがく。

「いやだ、いやだぁ、！！」

一度手が止められ、そっと背中をさすられた。

「……痛いか。君が口を割らない限り、この痛みは続く」

私は泣きながら首を振り続ける。
神父は困ったように笑った。

「強情だな」

困ったようでもあるが、やはり心底楽しんでいるようにも見える。
神父はペンチのようなものを取り出し、それで私の剥がれかけた爪を挟んだ。

再度指先に激痛が走る。
泣き叫んで、やめてくれと縋ったが、手は緩まない。

やがて爪は呆気なくぺろりととれて、銀のトレーの上に置かれる。

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