【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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「次は耳か」

髪の毛がそっとかきあげられ、薬が塗られる。
別に手つきや声色からは私を痛めつけようという意図は感じない。

「ぐっ！！」

私は膝を抱えて丸まった。
耳が、焼け落ちるようだ。

「最後は舌だな」
「……」

目を閉じ、一度深く息を吐いてから口を開けた。

「気丈なものだ」

驚いたように言われ、長い指が舌に触れた。
舌はビリビリと痺れ出す。
堪えきれず、涙がこぼれだす。
一度カソックの腕をつかむが、すぐに離した。
辛くて堪らないが、無意味な抵抗は、しない方がいい。

「終わった。しばらく安静にしておくといい」

解放された後も、私は台の上でもがく。
未だ焼けるような痛みは強くなっていく。

「ここでは硬いだろう」

優しく抱き上げられ、ベッドに寝かされる。
お気遣い感謝するが、正直もうベッドの硬さなんてどうでもいい。

「……先程よりも痛むか。何か冷やすものを持ってくる」

そう言って逸見さんは部屋を出ていく。
私は目を閉じて歯を食いしばった。

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