【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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目が覚めると、涼星はいなかった。
ちょっと悲しくなりながら、枕元に用意してくれてある本を手に取る。

「……動きたくない」

本をペラペラとめくるが、内容が頭に入ってこない。

「……寝ようかな」

そう呟いた途端、ガァン！と凄い音がして、建物が揺れる。

「！？」

地震かと思ったが、再度建物が揺れて、それっきり揺れはおさまった。

ゆっくりとベッドから身を起こす。


……ガチャ。

玄関のドアが開く音がした。

……涼星？
迎えに行こうとして、踏みとどまる。

違う。足音の大きさも、間隔も。
……恐らく、何人かいる。

どうしよう。

冷や汗が落ちる。
迷っている暇はない。隠れなければ。

私はちょうどそばの棚にあったナイフを咥えて、ベッドから降りる。
なんとか降りることには成功したが、血の滲んだ足が痛んだ。

そのままクローゼットまで這って行き、中に入って扉を閉めた。
ナイフを持った手が、ぶるぶると震える。

ハンターか？

恐らくあの音と揺れは、結界か何かが破れた時のものだろう。


……部屋のドアが、開く音がした。

「……Aー？あれー、どこにいるんだろう」

……水島佳樹の声だ。

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