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日々をだらだらと過ごした。
大体はソファで本を読む。
喉が渇けば床を四つ足で歩いて水を飲みに行く。
そんな生活を繰り返しているうちに、筋力はみるみる衰えていった。
「ただいま」
ドアの音がして、目をやると涼星が立っていた。
「おかえり。……すごい血だな」
……恐らくすべて返り血だろうが。
黒い服がぐっしょりと血で濡れている。
「何かあったのか?」
「……最近、ハンターが多い。この辺りの吸血鬼も減ったからな」
狙われる回数も上がるんだろう、と彼は疲れたように言った。
「すまない、飯はすぐに作る」
「大丈夫……ごめん」
手伝えなくて、と言うと彼は笑って私の包帯をまいた足を撫でた。
外はどうなっているのだろうな。
もう何ヶ月外に出てないんだろう。
……まあ考えても無駄なことか。
私はまた本に目を落とした。
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ほっ - え、今更新中止しますか!?めっっっっちゃいいところだったのに!?? (2022年3月6日 13時) (レス) @page49 id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - あ”ぁ”ぁ…っ、ちょ、いいところっ……!!今!いいところぉっ……… (2021年7月31日 2時) (レス) id: 3cae246b7c (このIDを非表示/違反報告)
あま - 一番気になるところで… 更新待ってます!!! (2020年6月20日 23時) (レス) id: 621034dbe1 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 今、更新停止中ですね。 (2020年2月19日 17時) (レス) id: a614cebea9 (このIDを非表示/違反報告)
NZM(プロフ) - 更新楽しみにしてます…!吸血鬼様良き… (2019年11月22日 16時) (レス) id: 13f970b2f4 (このIDを非表示/違反報告)
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