37、俺とビンタ ページ37
場地「...っ、千冬ぅ」
千冬「！場地さん！！」
場地「アイツの...名前、なんだ？」
千冬「？Aさんの...ことですかね？
俺も今日初めて知りましたが...タケミっちの兄、花垣Aです。」
場地「...やっぱり...A...なのか...？
アイツは、Aなのか！？」
一虎「...！！A...？Aが、どこに...！？」
タケミチ「え？か、一虎君...？」
千冬「場地さん！？...動かないでください！」
場地「アイツは...アイツはなんでこんなとこに...！？」
千冬「...？そりゃ、不良だからじゃ...？」
場地「ちげぇ。アイツは...」
＿＿＿アイツは、何かを一人で抱え込んでる奴だ。
〜過去〜
一虎「うっわぁ！！ここなんか壁にかっけー黒いのあんぞ！」
場地「わ、バカ、人の家に勝手に入んな！！」
俺達は好奇心に狩られ、近隣のでっかいヤクザの家に忍び込んだことがある。
ゆーて俺もわくわくしてたから、キツく反対してることはなかった。
だけど...
「おい、ガキ。お前らここで何してやがる。」
「殺されてェらしいなァ？」
俺らは大人の怖さに触れた。
銃を持っていたり木刀、真剣などの鋭利な刃物があったりということはない。
ただ、目の威圧。
一歩でも動いたり、一ミリでもズレたりしたらすぐに殺される。
その何かが背筋と脚を凍らせていた。
俺らはもう、泣きそうになっていた。
そこに＿＿＿
『ちょ、っと待ってくれ！！』
「...あぁ？」
『ソイツらはおれの友達なんだ！！
やっと中学校に入れたんだ、離してやってくれ！』
バシッ
痛々しすぎる音が何回も響く。
俺はついに目をつぶってしまった。
場地「(あ、あんなビンタ、一回受けたら倒れちゃいそうだ...!!)」
一虎「(っ...は、早く終われ早く終われお願いだから早く終われっ...！)」
一虎も俺も、震えて固まって動けない。
なのにその張本人は言った。
『大丈夫。俺がゼッテー守るから』
無理して作った笑いの音は乾いていた。
今にも倒れそうなのに笑ってやがる。
「...おい！何してる」
しかし、それは止まった。
一人の男が出てきたからだ。
「ああ？」
「その方が誰だかわかってやっているのか！？」
「はあ？どうせどっかの親戚のガキだろ...」
「違う！その方は...！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こーひー(プロフ) - ラウトさん» わああ！！ありがとうございます！！ (2021年9月11日 12時) (
レス) id: 11a6e966e4 (このIDを非表示/違反報告)
ラウト - お兄さんのブラコンぶりが最高ですね!!めっちゃ面白かったです!!!更新頑張ってください!!! (2021年9月10日 17時) (レス) id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
こーひー(プロフ) - Mさん» それ...作者渾身の凡ミスですね...即直します...指摘してくれるとほんと有難いですすいません...！ (2021年9月5日 15時) (レス) id: 046fecff9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 武道兄のブラコン具合が面白かったです！更新楽しみにしています。ただ、おそらくこの時代（12年前）にはスマホがなかったと思うので、12話の半間くんとの会話で、スマホが出てくるのは少しおかしいような気がします....。 (2021年9月1日 16時) (レス) id: a859a67da2 (このIDを非表示/違反報告)
こーひー(プロフ) - おいさん» そう思ってくれてとっても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2021年8月24日 9時) (レス) id: 046fecff9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こーひー | 作成日時：2021年8月20日 15時
