探偵社の少女 【文スト】【名探偵コナン】

9話 ページ10

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コナンくんは時計を構えてる。


時計？


倒れた男をみると、何か刺さってる。


これは、


『麻酔針？』


これをあの子が？



…絶対、普通の子じゃない。


「あの！」



『はい』


あ、撃たれてた人。


「すみません、助けて頂きありがとうございました」



礼儀正しい人だな。



『名前は？』


「風見です」


この人、警察か何かかな？



『しっかり治療してもらってくださいね』


そう言うと、


「あの、名前を教えていただいても…」


名前か…



『名乗るほどのものでもないので、ただの探偵です。
では。』


そう言って、路地裏を出た。



よし、



『コナンくん』


「な…なに？」



すごくぎこちない笑顔でこっちを向く。


笑顔ヘッタクソだなぁ、この子。



『麻酔針なんて、今時の子供は持ち歩いてるの？』



「えーっ…と」


目を泳がせる。


『まぁいいよ。助かった、ありがとう』

『ここまででいいよ、もう道はわかるから』



「あの…！」



なんだろう、そう思って、後ろを振り返る。



「Aさんは、何者なの？」


何者か…。



うーん、


『探偵だよ』



「じゃあ、白？黒？どっち？」




白か黒か、何だろ



『どっちだろう、わかんない』





たぶん、私は黒だ。







だって、







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私の手は、赤い血で汚れているから。





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