04恋 ページ5
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誠知がずっと、語っていた夢
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宮城の野球名門校に入学した誠知と、地元の公立高に入学した私
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誠知の野球の試合を見に行ったことは
何度かあるけれど
前のように毎日一緒にいた訳じゃない
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たまに連絡することはあったけれど
誠知だって忙しかっただろうし、私なりに気は遣って頻度は考えた
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「誠知くーん♡」
「……」
「ごめん、脅かしたね。元気?」
「まぁ、ぼちぼち。Aは?」
「おかげさまで元気でやってるよ」
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高校時代だってそれなりに楽しかったけど
誠知がいない毎日は…ずっと一緒にいたから
どこか、味気なかったなぁ。なんて
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「やっほ、誠知」
「うっわびっくりした。Aか」
「応援、しに来たよ!」
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誠知の夢の舞台だった甲子園で
久しぶりに誠知を見た時は、すっごく安心したっけ
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でも、たまにテレビに野球をする誠知が映った時
遠い人になっちゃったなって
寂しくなったりもした
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そして…早いもので私たちも23歳
誠知はプロ野球選手に、私はカメラマンになって
ここ、福岡の地で再会しました
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「なんで、Aがここにいんの」
「今日からホークス専属のカメラマンなの、私」
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私がカメラマンになった理由
それは…まぁ、いつかまた分かるとして
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あの時は思ってなかったよ
"俺、プロ野球選手になる"って言ってた誠知が
まさか、本当にプロになるなんて
当たり前だけど…上林家も間宮家も大騒ぎだった
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「またよろしくね、誠知」
「……マジかよ……」
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まぁ、殆どマッチさんの言う通りなんだけど
こんな流れで、今に至ります
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そりゃ、長年一緒にいた私たちですから
これまでにもっと色々なことがあったけど
長くなっちゃうので、ここまでにしておきましょう
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「それにしても、誠知がねぇ」
「にやにやすんなよもう…」
「誠知ママに、"誠知をよろしくね"って言われて福岡にやって来ました、私」
「俺もおばさんに"Aのこと、よかったら気にかけてやってね"って言われた」
「はは、親は考えてること同じだ」
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またお前と一緒なのか…って
考えてることが読めないような言い方で
誠知はぐびっと水を飲み干す
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現在、私と誠知は
なんやかんやで、2人でご飯を食べに来ております
(そうだ、私が"福岡を知りたい!"って言ったからだ)
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誠知とご飯食べるのは、いつぶりだろう
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(ん!福岡メシ最高!)
(腹壊しても知らないからな)
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...!ここまでお付き合いくださってありがとうございます! (2018年11月11日 23時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に!! (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます( ; ; )嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽`*)応援ありがとうございます! (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます!とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい! (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます!是非2人の行く末を見守ってください...! (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時:2018年9月18日 1時