46話 ページ48
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『…あれ、エーミールさん？』
em「…………」
『やばい、やりすぎて気絶しちゃってる……』
血を貰って自制が効くようになり、彼から声が聞こえなくなったので顔を覗いてみると安らかな顔で気絶してしまっていた。……ごめん、顔色悪そう絶対私のせいだ。
とりあえずエーミールさんの服を整えて、近くにあったソファに寝かせてから上着を被せておいた。なにか飲み物でもとってきたほうがいいだろうと思いドアから外に出ると、図書室から月の光でできた長い影が見えた。
暗闇の中でもわかる、翠の瞳。
『…ゾムさん、どうされたんですか？こんな所で』
zm「なーーにがどうされたんですか？や。1人だけ肌つやつやにしてますけど、エミさんの血貰ったとか言い出さへんよな？ん？？」
『あっ…(察し)いや、話すと長くなるといいますか＿』
zm「……はぁ、体調は大丈夫なん？」
『今のところ大丈夫そう、ですね。お陰様で』
zm「よかった……ほんまに心配したんやで、？」
その声は心做しかいつもよりか細くなっている気がして、まるで小さな子供を見ているようだ。母性本能くすぐられてしまうこれ。つい手を伸ばして、安心させたいという気持ちで彼の頬に優しくキスを落とす。
目を合わせて、次は唇同士が重なった。バードキスのような軽いキス。1分ほど経てば満足したのかゾムさんは体の重心を私に預けてくるような体制になった。
zm「……しょーどく、嫌やった？」
『んーん、とてつもなく可愛いなって』
zm「むぅ……血、足りへんのかったら俺の吸えばよかったのにってめっちゃ思った。他の奴らもやろうけど…」
『ダメです。私は皆さんのことを大切に思ってるからこそ、傷付けてしまうかもしれないことをしたくないので』
そう言うと、ゾムさんは少しだけ頬を赤くして「そーいうとこやわ…ほんま好き、」と言ってこちらに顔が近づいてきた。だが、一つの手によって止められたのだ。
sn「はーい、ストップー」
『あっしんぺいさん、丁度会いたかったです。今エーミールさん運んできますね』
sn「うんうん。お願いねー」
zm「ﾁｯ」
後ろから舌打ちと共に悲鳴が聞こえた気がするが無視しておこう。秘密の部屋のドアを開けると、まだ彼は寝ている様で先程よりは顔色がマシになっていた。謝罪の気持ちを込めて手を握るとそのまま握り返してきた。
その手は今までの中で暖かかった。
*
明日学校休みなので更新が…!?
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樹乃(プロフ) - あっ、えちぃ奴ですね！(察)御馳走様です！！！！！ (9月23日 14時) (
レス) @page14 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ﾊｧｯ(昇天)待って好きえっつなの大好物！（） (2023年1月6日 3時) (レス) @page30 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
荒脅レオン(プロフ) - コメ失礼します…脳内再生させてみたら尊過ぎて天国行きかけてしまいました…。天国をありがとうございます！失礼しました！！！！ (2022年12月16日 17時) (レス) @page45 id: 8c9c47586b (このIDを非表示/違反報告)
かめ - 初コメすみません……snさんの照れ顔想像したら、スマホ投げそうになりました() 尊いです……失礼しました…… (2022年5月28日 0時) (レス) @page8 id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
玉こんにゃく(プロフ) - あぁぁぁ〜っ！エミさんドMキャラなのくっそ好きです…美味しい…応援してます、頑張って！ (2021年9月1日 3時) (レス) id: 6917921727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こねまる | 作成日時：2020年11月21日 14時
