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腕の中の俺の可愛いお姫様は話す事に怯えていて…
それはきっと全てぶちまけて俺に嫌われたくないとか…
そんな自惚れた事を思ってニヤける俺はどんな事を言われたって…
『高嶺の花子さん』じゃなくたってAちゃんの事を嫌いなんてなれるはずもないのに…。
そもそもソウタがあれだけイケメンでAちゃんが可愛くないなんて事が遺伝子的にあるのか？
自分に時間をかける事が出来なかっただけで、元々もそれなりだったと思う。
すっぴんでもこんなに可愛いんだし。
だから…
もう少し信用して？
安心して全部預けて？
なんて思うけど、今まで俺が晒した数々のヘタレっぷりを目の当たりしたらそれも致し方ない。
「家族の為に一生懸命頑張ってきたんだ。少しくらい自分も楽しんでもよかったんじゃない？弟くんもきっとそう思ってたと思うよ。」
一生懸命に頑張ってきて可哀想だけど…
自己犠牲ってそんな美徳でもないしソウタからしたら正直重かったと思う。
「蒼汰も散々そう言ってだけど反抗期で素直になれないだけかな？って…。」
時々ポッと出るその天然さがソウタも心配でしょうがないところなんだろう。
俺も可愛いくもあり…
心配でもあるけど。
「そんな事を考えたり…やっぱりその彼を好きになれないって言うか…なんか違うなって思って。」
「うん…それで別れたんだね？」
腕の中でコクリと頷いた。
「そしたら『なんで？』って…。『こんなに好きなのに』って泣かれちゃって…。」
「え？彼が？泣いたの？」
「うん…。」
男としてそれはアリなのか…？
いくら情けなくてヘタレば俺でもAちゃんの前で縋って泣く事なんて絶対したくないけど…。
「それから付き纏われるって言うか…。」
「うん。もういいよ。わかった。話してくれてありがとう。」
そういう男ならそれから先の行動は大体想像ができる。
「怖かったね。」
小さく震える身体をギュッと抱きしめる。
「それからもう蒼汰の為に生きようって思って…でもそれじゃ蒼汰も遠慮して幸せになれないし…。」
「うん…いっぱい葛藤したんだね。」
どれを選んでもきっとそれなりの正解なんだろうけど、Aちゃんにとってはどれを選ぶのも怖かったんだろうなって…。
「けど…翔くんは違って…。すごくあったかくて一緒にいたなって…一緒にいられたら私きっと幸せだろうなって思えたの。」
前言撤回…
俺…
泣いてもいいですか？
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さとち(プロフ) - 最後までしょーちゃんを見届けさせてくれてありがとです(*´∀｀*)ロマンチストなしょーさんにぴったりなプロポーズシーン。きゅんきゅんしちゃいました。ヘタレくんが成長してく様子を見守れて幸せでした(^^) (2019年11月17日 8時) (
レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
プリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。私はヘタレてても優しくて少しずつでも頑張る翔くんが大好き。プロポーズのシーンもとっても素敵だった。素敵なお話しをありがとうございます。これからも楽しみしてます(^-^) (2019年11月10日 12時) (レス) id: cd103d13f3 (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - 完結お疲れさまでした。私はしおななさん大好きです(*´▽｀*) (2019年11月9日 12時) (レス) id: 36f104c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 終わった〜。あんなにヘタレだった翔くんが 花子さんに釣り合うべくカッコよく成長！ てか、まあ、初めから素材は完璧なんだからまあ当たり前か。多少ヘタレがまたかわいい（≧∇≦） こんなかわいいバカップルになれるなんて(//∇//)お互いに好きすぎていいなぁ〜 (2019年11月9日 11時) (レス) id: 285da43cef (このIDを非表示/違反報告)
あゆママ(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∀｀)ヘタレな翔さんが成長していくのが楽しみでした。終わってしまうと寂しいですねぇ〜。歌は息子が大好きで、ピアノでよく弾いていたので知りました(笑)可愛い曲でこちらも好きになりました。また二宮さんのお話もお待ちしています！ (2019年11月9日 7時) (レス) id: ddbf446660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年9月20日 15時
