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『え〜、お義父さんって面白いんですね〜』
『いやいや、琳寧君が聞き上手だからついつい話しちゃうよ』
平和だけど
平和だけど!!!
琳寧君と中村さんが仲良くなった事で俺らの嘘が非常にバレやすい状態になってる!!
このままじゃまずい!
『あれ?貴方もAのために来てくれたの?どうもありがとうね』
『いえいえ!』
そこに先輩のお母さんも登場した
…やばすぎる、、運が悪すぎる
ふと隣を見ると青ざめた顔の先輩とこの状況を楽しんでニヤニヤしているこんぴーがみえた
『菅田琳寧です!、、あのー、Aさんとはこの間までお付き合いさせていただいてました!』
…琳寧君って馬鹿なの?確信犯なの?どっちかわからないよ、、
『ね?Aちゃん?』
『へぇ?』
『あんた、矢花君と付き合ってるんじゃなかったの?』
『え?…Aちゃんってバナさんと付き合ってたの?』
『付き合ってない!付き合ってないって!……はっ!』
先輩が反射的に否定をした後に自分の犯したミスに気がついたらしい、…気がついたはいいものの、時すでに遅し
ぽかーんと口を開けた琳寧君と中村さん。青ざめた顔の俺、ニヤニヤしているこんぴー、そして怖い顔をした先輩のお母さんがいる混沌とした空気がそこにはあった
『…あんたまさか、浮気してたの?』
『うっ、浮気?してないしてない!』
『琳寧はAちゃんの事を信じるよ!』
『ちょっと琳寧待って本当に矢花とは何もないって!』
『だけど昔うちに連れてきたじゃない!さっきだって彼氏って!』
お母さんが深いため息をついてやっぱり血は争えないのね…って言った
先輩には可哀想だけどここはもう全てを告白しないと琳寧君があまりに不憫なのではないか、、と、思う
『…琳寧君、ちょっと来てください』
『えっ?Aを巡った決闘?』
『こんぴーは黙ってて!』
こんぴーにそう言われるや否やファイティングポーズをとる
琳寧君のファイティングポーズは洒落にならないからやめて頂きたい
『…そんなんじゃないからとりあえずきてください!』
とりあえず琳寧君をぐいぐいとトイレの横に連れて行って事情を説明する
『詳しい事は言えないんですけど、高校の時に俺が先輩の彼氏のふりをしたんですよ。だから先輩は俺と一度も付き合った事ないし、琳寧君も安心してください?』
『…そうだったんだ、、琳寧、浮気されてたかと思った…』
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作者名:マリエ | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時:2022年4月15日 22時