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『お待たせ、俊さん』
「おはよ！」
私が彼と昼間に会うのはもう3回目だ。
これが安室さんだったら…なんて、失礼にも程があることを考えてしまう。
「行こうか！」
彼だってとても魅力的な男性だ。
身長が高くてすらりとしているが、筋肉はしっかりとついていて、顔も小さい。
涙ボクロと、清潔感のある甘いマスクが特徴だ。
なのに私の意識は、今いる彼には向かないのだ。
コントロールがきかない。
私は、正直に話して、彼と遊ぶのをやめようと考えていた。
きっと彼も、上の空の私と出かけたって楽しくないに違いない。
今日お別れする前に、ちゃんと話して、謝って、こんな関係と醜い自分の感情にケリをつけよう。
「Aさん、こっち通ると近道だよ」
『そうなんですか？』
いつも彼は出かける時ちゃんとプランを練っていて、大抵私は彼について行くだけなので楽だ。
そして彼は抜け道をよく知っていた。
今回は小さな裏路地を抜けるみたいだ。
どうぞ、と手で示されたので、私は思ったより暗いそこに恐る恐る進んだ。
『俊さん？』
しばらく進むと、行き止まりになっていた。
『多分この道、間違ってますよ』
後ろを振り返ると、彼が見たことも無い怖い顔をしてじりじり私に向かってきた。
「知ってますよ」
私は彼に恐怖を覚えて後ずさったが、後ろは行き止まり。
すぐに冷たい壁に背中が当たる。
『どういう…こと…？』
私は何が起こっているのか理解出来なかった。
「気づいてなかったですか？…僕が好きなのは貴方ですよ」
『…私…？』
いや、そうだとしても、こんな裏路地に誘い込む理由にはならない。
「Aさん、なんで僕を見てくれないの…？」
彼は悲しそうな顔を作って私にさらに迫ってきた。
その言葉は狂気を孕んでいた。
「いつもいつも、僕以外の何かを考えてる…あの安室透とかいう男のこと？」
『なんで…知って…』
彼は私の言葉など耳に入っていないようだった。
私はストーカーに襲われた日の事を思い出した。
その時と同じ恐怖が私を襲う。
「ねえ…僕を見てよ！」
『いや！！！』
彼は私に覆い被さってきた。
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ピカチュウ - 面白いです！！安室が、目を覚まさないまま終わりは嫌です。だから、更新頑張ってください！！！ (2020年9月15日 6時) (
レス) id: 59772e939d (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続き待ってます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 続きが気になるところで終わらせますね！？更新頑張ってください！ (2020年6月5日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
MONACA(プロフ) - 続きはないんですか？？？ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 21fce29ea8 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - こういうラストってありなんですか、、、！？(混乱) (2020年4月11日 7時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2020年1月29日 14時
