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安室透の暗殺を図った黒の組織の殺し屋は逮捕された。
しかし彼は取り調べに対して口を割らなかった。
黒の組織だということですら、状況から見てほぼクロだったが本人が肯定しないため断定は出来なかった。
＊＊＊
降谷零の後輩である公安警察の風見は、米花中央病院を訪れていた。
｢この度は、御協力ありがとうございます｣
風見が頭を下げると、頭上から怒号が飛んだ。
｢御協力？お前、彼女をどれだけ危険な目に合わせたのか分かってるのか！？｣
｢…すみません
降谷さん、Aさん｣
『結果的に無事だったので…』
Aが不穏な雰囲気をどうにかしようと慌ててそう言うが、降谷の顔は険しいままだった。
｢…しかし、尻尾を捕まえられなかったが、1人でも黒の組織の人間を捕まえられたのは初の快挙だ｣
コナン君に感謝だな、と降谷はつぶやくように言った。
降谷が撃たれて入院した日、コナンは警察、A、病院の力を借りて大掛かりな計画を立てていた。
まず、降谷をその日違う部屋に移動させ、代わりに降谷と似た髪色と肌の色を施してバレにくく加工した人形をベッドに潜り込ませた。
さらにその人形の胸部、頭部に博士特製の血糊ボールを仕込んでいた。
これは薄くて柔らかいカプセルに血糊を入れたもので、カプセルが破れると大量に中の血糊が流れ出す仕組みになっている。
Aはその人形の横で一般人の恋人として演技をす
るよう頼まれていた。
防弾チョッキと血糊ボールを仕込み、悲しみに明け暮れる普通の女性を演じたのだ。
黒の組織にはAの情報も流れているだろうと推測し、そばにいないと不自然だとコナンが言ったためだ。
病院スタッフや関係のない患者を巻き込まないため、人々を移動させ、警察が病院周辺を固めた。
さらに、コナンは殺し屋が任務遂行後に組織の誰かに連絡する事も読んでいた。
しかし警察が電話を盗聴し、拠点を突き止め到着した時にはそこはもぬけの殻だった。
そしてその２日後、降谷は無事に目を覚まし現在に至る。
｢…でも本当に、目を覚まして良かったです、降谷さん｣
降谷は風見の言葉に｢心配かけたな｣と返し、さらにAを見た。
｢Aも、心配かけてすまない。そして俺からも、お礼を言わせてくれ｣
ありがとう、と深々と頭を下げる降谷に、Aはおろおろする。
何せ、公安警察の降谷零としての顔を見るのは初めてだったので当たり前だ。
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ピカチュウ - 面白いです！！安室が、目を覚まさないまま終わりは嫌です。だから、更新頑張ってください！！！ (2020年9月15日 6時) (
レス) id: 59772e939d (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続き待ってます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 続きが気になるところで終わらせますね！？更新頑張ってください！ (2020年6月5日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
MONACA(プロフ) - 続きはないんですか？？？ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 21fce29ea8 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - こういうラストってありなんですか、、、！？(混乱) (2020年4月11日 7時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2020年1月29日 14時
