＊ ページ20
コナン君は彼女達をうまく帰らせて、透さんを見つめて立ち尽くす私に近づいた。
「Aさん‥‥」
『コナン、くん』
ぐちゃぐちゃの顔で、私はコナン君を振り返った。
縋るようにコナン君ににじり寄る。
『ねえ、目を覚ますよね？透さんは死んだりしないよね？きっと何かのドッキリで、今だって目を閉じて私の反応を楽しんで‥‥』
「Aさんッ！！！！」
『‥‥ッッ』
「落ち着いて。とりあえず座ろう」
冷静なコナン君の声に、私の動揺が少し収まって、頭の中がハッキリしていくのを感じる。
荒い息を整えようと必死に深呼吸した。
静かな機械音だけが響く広いが殺風景な病室で、コナン君は静かに口を開いた。
「‥‥安室さん、僕に会いに来ようとして、その道中で‥‥」
"殺されそうになったんだ"
『‥‥え？』
目を見開く私を、コナン君がいつになく真剣な眼差しで見つめる。
「Aさん、安室さんがどういう顔を持ってるか、知ってるね？」
『‥‥組織の一員だってこと？』
「それだけじゃない、公安警察だってことも」
『‥‥公安警察』
特殊な警察組織だ。危険な任務も多いと聞く。
ああそうか、私がずっと突き止められなかった降谷零は、公安警察の顔だったということだろう。
「そして安室さんは、バーボンという名前で組織に潜入調査をしていた」
コナン君の話を聞いて、パズルのピースがピッタリとはまっていく。
私と蘭ちゃんが拉致された時、爆弾を解体していたことや部屋を二つ持っていること、そして、
夜中に出かけては女性の香りを見に纏って帰ってくる理由も。
『‥‥ああ、』
「‥‥それでね、」
私の反応を見て、私の考えを見透かしているであろうコナン君は、少し間を開けて考える時間をくれながら続きを話してくれる。
「安室さん、組織を抜けようとしたみたいなんだ」
『‥‥組織を？そんな事、』
「そう、簡単にはできない。だから彼は、組織の壊滅を同時に果たそうと動いてた」
あんなに大きい組織の壊滅なんて、そんなすぐに出来るものではないだろう。
『どうしてそんな無茶を、』
「それは‥‥僕は知らない‥‥とにかく、それを組織に感づかれた」
『そして狙われた？』
コナン君はうなずいて、安室さんを見た。
私も釣られて安室さんの顔に視線を移す。
「‥‥撃たれたけど、幸い急所は外れた」
あとは、安室さんの回復力を信じるしかない。
コナンくんは力強い眼差しではっきりと言った。
｢協力してほしい｣
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ピカチュウ - 面白いです！！安室が、目を覚まさないまま終わりは嫌です。だから、更新頑張ってください！！！ (2020年9月15日 6時) (
レス) id: 59772e939d (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続き待ってます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 続きが気になるところで終わらせますね！？更新頑張ってください！ (2020年6月5日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
MONACA(プロフ) - 続きはないんですか？？？ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 21fce29ea8 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - こういうラストってありなんですか、、、！？(混乱) (2020年4月11日 7時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2020年1月29日 14時
