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目が覚めると家のベッドだった。
頭が痛い。体がだるい。
布団の中で汗をびっしょりかいていた。
重い体を引きずって冷蔵庫を開けると、明らかに誰かが飲み物を買ってきてくれていた。
多分風見だ。
最後の記憶は仕事場の仮眠室。
誰かに発見されて家まで送り返されたのだろうと推測した。
冷蔵庫には水とヨーグルト。
‥‥風見、気が利かないな
他にも必要なものは色々あるだろうに。
力の入らない手でキャップを外して水を飲んだ。
冷たい水が熱い体を少し冷やしてくれる。
ヨーグルトを食べ、ふらつく体でベッドまで戻ってくると、タイミングよく携帯が鳴った。
「‥‥もしもし」
我ながら気怠い声だ。
「やあ、降谷零君」
その声は俺のよく知る男の声だった。
「赤井秀一‥‥！」
「手短に話そう。Aのことについてだ。」
「Aの‥‥？」
急に赤井の口からAの名前が出てきて警戒しながら話を聞いた。
｢最近、Aとは会ったか？｣
｢…｣
｢その様子だと、しばらく会っていないようだな｣
｢…それが、お前となんの関係があるんだ？｣
｢最近、あいつは荒れてる｣
俺はその言葉に驚いた。
Aは、俺と縁が切れて清々したんじゃないかと、思っていたから。
自惚れてもいいんだろうか？彼女も俺と離れて苦しんでいると。
…それにしても、なんで俺よりAと親密そうなんだ。
彼の言い方に少しイラッとする。
｢君が関係してるんだろ？｣
｢…さあな｣
「‥‥それだけだ。じゃあな。」
赤井は本当に簡潔に述べて、一方的に電話を切ろうとした。
「おい、待て‥‥！」
「ああ、それと、」
───あいつを泣かせたら、ただじゃおかないぞ。
「‥‥」
電話が切られた後、俺はギリッと奥歯を噛み締めた。
赤井から教えられたことはなんだか癪だったが、そんなこと言ってられない。
そうだ、俺は、
一方的に好きだと伝えて、Aが拒絶しないのをいいことに付き合った気になって
彼女を傷つけていた。
ウブな彼女が、付き合ってない男とこんな関係になるなんて良いと思うはずがない。
今更ながら、俺は今までの自分の行動を激しく後悔した。
このまま会って話をせず、自分の中で納得できずに終わるなんて嫌だ。
勘違いされたまま終わるのも、嫌だ。
話そう、彼女と。
そして謝るんだ、今までごめんって。
そうしたら、また笑顔を見せてくれるよな？
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ピカチュウ - 面白いです！！安室が、目を覚まさないまま終わりは嫌です。だから、更新頑張ってください！！！ (2020年9月15日 6時) (
レス) id: 59772e939d (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続き待ってます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 続きが気になるところで終わらせますね！？更新頑張ってください！ (2020年6月5日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
MONACA(プロフ) - 続きはないんですか？？？ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 21fce29ea8 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - こういうラストってありなんですか、、、！？(混乱) (2020年4月11日 7時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2020年1月29日 14時
