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私は動けないふりをして機会を伺っていた。
コナン君に毛利小五郎さんが来たということは、警察が来るのは時間の問題だ。
犯人は蘭ちゃんと私に銃口を向けてはいるが、完全にコナン君達に気を取られ油断している。
…動くなら今しかない。
『…っ！』
私は素早く男の手を蹴り飛ばし、蘭ちゃんを引っ張り走った。
「なっ…！」
蹴られた男は拳銃から手を離し、手首を抑えている。
もう一人の男は焦って発砲した。
蘭ちゃんが撃たれぬよう、私が蘭ちゃんの後ろに体を滑り込ませる。
しかしそれは杞憂だったようで、焦っているからなのか銃弾は的外れなところに飛んだ。
無我夢中で走ってコナン君達の元へ。
「Aさん！」
私達は無事2人の元まで走り切った。
それを見てほっとした様子の小五郎さんが、顔を引きしめて頼もしく私達の前に立ちはだかった。
安心した私は、どこからか足音がするのに気づいた。
「ふん、まあいい。俺達にはこれがある」
男は上着の内側からボタンを取り出して指をかけた。
きっと彼らの最終兵器なのだろう。
それと同時に、聞こえていた革靴の足音がピタリととまる。
「…その爆弾なら、もうありませんよ」
私以外誰も彼の存在に気づいていなかったようで、全員がその声にはっと振り返った。
「僕が、解体しましたから。」
安室さんはそう言って、にやりと笑った。
「な、なにっ！そんな、」
犯人は完全に気が動転していて、銃を乱射するが、軽いトリガーを引いてもカチャカチャと音がするだけで弾が出てこない。
「くそ、弾切れか！このぉぉぉ！！」
犯人はやけくそになってこちらへ向かってきた。
「皆下がってろ！」
小五郎さんが私達にそう忠告し、彼と対峙した。
動揺すればどんな手練でも隙がうまれる。
小五郎さんはその隙を見逃さず、犯人を大きく投げて床に叩きつけた。
咄嗟に受身も取れなかった犯人はそのまま気絶した。
私に腕を蹴られた男も向かってきたが、コナン君のサッカーボールにあっさり撃沈した。
張り詰めた緊張の糸が緩んで、私は今まで感じていなかった本来の痛みが身体中を襲うのを感じた。
遠くでパトカーのサイレンが鳴っているのが聞こえる。間もなく警察が到着するだろう。
「安室さん、他の犯人たちは？」
コナン君が彼を見上げて問うた。
「道中、3人は倒してきたよ」
「…3人？…」
彼は一瞬思案して、次の瞬間大声で叫んだ。
「皆気を抜かないで！まだ犯人が近くにいる！」
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ピカチュウ - 面白いです！！安室が、目を覚まさないまま終わりは嫌です。だから、更新頑張ってください！！！ (2020年9月15日 6時) (
レス) id: 59772e939d (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続き待ってます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 続きが気になるところで終わらせますね！？更新頑張ってください！ (2020年6月5日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
MONACA(プロフ) - 続きはないんですか？？？ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 21fce29ea8 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - こういうラストってありなんですか、、、！？(混乱) (2020年4月11日 7時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2020年1月29日 14時
