猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

８ 一目煉獄さん ページ8

 


猫座さんの代わりに見つけたものはっ

逢いたくて逢いたくて逢いたかった


煉獄さんっ!!!!


後ろ姿だけど、焔の髪と炎の羽織

年号大正なのは凪咲さんに確認済

お父上の槇寿郎さんかもと一瞬頭を掠めたが
お父上はハーフアップではないから間違いなく煉獄さんだ‼︎

煉獄さんがいる世界にトリップした。嬉しい!!しかない！

猗窩座スーツで見つかるわけにいかないので、木に隠れてそのお姿を拝む


なんとバランスのいい体躯、焔の髪がそよそよ揺れてっ


煉獄さんの鎹鴉の要も上空にいた

(かなめぇーーーっ！)

心の中で叫ぶ。もう感激して泣きそうだ



顔が見たい！正面から見たい！


はっ！こっちに走ってくる！


まってまって心の準備が。

えと初めましてでいいのかな、あ…わたし今猗窩座だわ



考えてる間に駆け抜けて行かれた



満月を背に炎の羽織をはためかせ、月光射す横顔の美しさは神の領域



長い時間放心した。かっこ良すぎて美しすぎて







「貴様ァ」

「あ、猫座さん、お怪我は？」


猫座さんが放心状態の自分を見つけてくれた


「ぶっ殺すぞ」

「ご、ごめんなさい」


こわっ鬼体質


｢彼岸花は？｣

｢？｣

｢彼岸花はあったのかと聞いてる。まさかとは思うが探してないのか｣


すっかり忘れてた

(煉獄さんでいっぱいでそれどころじゃなかったです！)

とは言えず、代わりに

｢帰りましょうか。陽光に当たったら塵ますよね！」

何か言いたそうな猫座さんを抱き抱えた


気分バチアゲで呑気にスキップしてたら


「タラタラするな」


肩に乗った猫座さんに怒られて…。





暗いうちに家に着くと凪咲さんはもう起きていて猫座さんの朝食を用意していた


「猫ちゃん傷だらけ」


猫座さんの傷を手当てしている

飛んでいった時のにしては引っ掻き傷が酷い

聞くとあの辺の野良猫とやり合ってたらしい。当然大勝利だったと。


猫になっても闘いを挑み、強さへの執着を見せるんだと感心した
 

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