スワップ ページ46
「あれ、猫だ。里の猫かなあ、かわいいなあ」
横に居た猫になった煉獄に気付いた。ひょいと抱き上げるとすんすんと猫の首に鼻をつけた。
「にゃー(竈門少年、くすぐったい)」
煉獄が喋ってしまったのでバレたと焦ったが、炭治郎には猫の鳴き声にしか聞こえないようだった。
しかしほっとしたのも束の間で…。
「ん?なんだか煉獄さんの匂いがするなあ」
「えと、えーと、あ、さっき煉獄さんがその子抱えてたからかな」
「そうなんだね、あーでも本当に煉獄さんの匂いだ」
すんすんと猫に顔埋めてさらに匂いを嗅ぐ。
「強くて優しい匂いだ」
猫になっても煉獄さんの本来の気質は変わらない。匂いも音も強くて優しい。うんうんと呑気に頷く。
いかん、一刻も早くこの場を離れなければ。煉獄の家に帰ろう。この状況がバレたらややこしい。
これから始まる刀鍛冶の里編、見届けたいが応援しつつ里を後にする。
蜜璃ちゃんと熱く抱擁を交わし、煉獄になった爆アゲな猗窩座と猫になった煉獄を抱え連れ帰った。
「千寿郎くん!凪咲さん!ただいま!」
「「お帰りなさい!」」
千寿郎と凪咲には流石に隠している訳ににもいかず、猗窩座の事は言わず事情を説明した。
「にゃあ(千寿郎、兄は猫になってしまったぞ!)」
「兄上、なんと!抱えてもいいですか」
尊い。千寿郎が猫を抱える絵がっ!猫の中身は煉獄さんだ!
「兄上になられた方は、先程から何をしておられるのでしょう」
煉獄の体を大変気に入った猗窩座が、ボディビルダーのようにパンプアップしたり素流の型をとったりしていた。
「これが鬼狩りの刀か」
次に日輪刀に手をかけ、一振りで抜刀するとなんと
赫色ではなく青色だった。
「これは良い。青白刀だぞ!杏寿郎!」
「この方の色は綺麗な青ですね」
「にゃ(見事な青だ、君は相当な使い手か)」
「炎柱ではなく、雪柱ですね!」
「どういう事だ!杏寿郎」
部屋の前を通りかかった槇寿郎。事情を知らず誤解が生じ、ガシッと煉獄になった猗窩座の肩を掴んだ。
「炎柱の継承を断つつもりか!煉獄の嫡男ともあろう者が!」
「離せ!クソ親父!」
「な、なんだと!いつからそんな口を叩くようになった!」
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りた(プロフ) - 生粋のまよらーさん» 読んでくださりありがとうございます!煉獄さんへの反応とても嬉しいです!黒いのもうすぐ食べます。更新頑張ります! (2023年1月5日 12時) (レス) id: 758a244466 (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - ま、待ってください!!煉獄さんがかわいすぎる…!?!?緑の彼岸花で猫座さんってことは黒だと何になるんだろう🤔とても面白いです!!更新頑張って下さい!! (2023年1月4日 23時) (レス) @page40 id: 3e4069aada (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 彩豊さん» こんにちは!お話を読んでくださり、嬉しくなったコメント、気遣いまでして頂きありがとうございます!更新頑張ります!応援ありがとうございます! (2022年11月2日 8時) (レス) id: 758a244466 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろいです!猫座さんのネーミングwwwwwwこれからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年11月1日 21時) (レス) @page37 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - ココ丸さん» 読んでくださりありがとうございます!煉獄さんとの絡みはちょっと先ですが、ご期待に添えるように(不安)頑張りたいと思います!応援ありがとうございます! (2022年8月18日 20時) (レス) id: 758a244466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りた | 作成日時:2022年8月9日 11時