猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

温泉 ページ44

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温泉へ向かう途中炭治郎に会い、そのまま部屋にお邪魔したら蜜璃ちゃんもいた。いつもかわいい。一緒にご飯を食べた後、せっかくなので芸を披露する

ひょっとこの口はどっちに曲がってる？右かな？左かな？正解はーひだりぃー♪

炭治郎と蜜璃ちゃんが爆笑。時代が違っても万人受けするネタのようだ

｢ところでA、長の所へは挨拶に行った？｣

｢猗窩座スーツで行けない｣

｢長はAちゃんの存在、知ってると思うの｣

それならと挨拶に行ったら、ワシえらいから何でも知ってるよ。ええ子やな。かりんとうをあげよう

もれなくかりんとうを貰った。煉獄さんを探して食べさせてもらおう。その前にちょっと温泉へ。天然石が積まれた階段をとんとんと登っていく。一気に上がっても良かったが浴衣を借り、桶を持ってタオルを肩にかければ旅感満載になりゆっくり歩きたくなった

はぁあ〜〜〜

鬼になっても温泉はいいもんだ。泉水が肌を包み湯温が内なる五臓六腑に染み渡る。じんわりあったけぇーお肌もツルツルになって

「おい」

声のする方を見ると猫座さん。猫座さんは何かと自分に付いて来る。猫座さんも不本意ながら気が付けば付いてると言う

｢やあやあ猫座さん｣

｢その言い方やめろ｣

｢まあまあ猫座さんも温泉どうですか？｣

猫座はちょっとした水でも毛に付くのを嫌がった。故に温泉は当然拒む

｢猫座さん！本体つるつるですよ！ところでこの墨、取れませんかねー｣

｢それは俺のステータスだろうが！殺すぞ｣

ゴシゴシと擦って落とそうとしたら納得する事を口悪く言われる。静かに温泉に浸かろうとしたら、誰か入ってきた

ドボッザバッ

｢失礼する！共に温泉で体を癒そう！｣

煉獄がAと知らず、先に入っていたであろう人に声をかけた。Aは一声で煉獄と分かり元気に返事する

「はい！煉獄さん！」

この里にいる筈のないAの返事。驚いたのは言うまでもなく、言う事を聞かない苛立ちとで勢いよく立ち上がった

ザバァーー

｢君！なぜここにいる、帰れと言ったはずだ！｣

きぃゃあーーっ！れ、煉獄さんのぉー煉獄さんがぁー(ぎり見てない)

顕になっている煉獄の全身に思わず手で顔を覆った。

｢セクハラです！煉獄さん！｣
｢意味が分からないだろう！」

｢破廉恥です！｣
｢破廉恥とはなんだ！論点をすり替えるな！｣

と横に「秘湯」と書かれた立札に目がいった

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