猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

投げられる　岩柱と玄弥 ページ39

 

うっうううぐおオオオオオ

煉獄が耳を押さえる


「やめろ！君の叫びは脳髄を破壊する」

「だって、ええっ」

「いいから立て」


首を横に振りながら立てないと言ったら

体がヒョイと浮き上がり横抱きにされた


「お姫さま抱っこっ///」

「君に背を貸すのはいささか抵抗がある」


恥ずかしい ▶︎ 嬉しい ▶︎ 嬉しいぃ！

腕を首に回し落ちないようにしがみついた

まさかまさか煉獄さんに姫抱きされるなんて

顔が近い…綺麗な横顔

凛々しい、素敵、さすが400億の男！

なんかいい匂い。スンと息を吸い匂いを取り込んだ。スンスン止められね(変態)


「む、何をしている」

「深呼吸をしていて」


ひと睨みされた

髪の毛もふもふだなあ、顔にかかって邪魔かな、髪をそっと掬い上げた


「君はさっきから何をしている」

「顔にかかった髪が邪魔かなって」

「俺に触るな、次はないぞ」


刹那シュンとしたもののやっぱり気になってまた顔を見てたら

本当に近くて、もうチュってやってしまった

すごい顔でこちらを睨んだかと思うと次の瞬間には遠ーくに放り投げられた


｢ひ、酷いです…｣

｢次はないと言ったはずだ。後は好きにしろ｣


そう吐き捨ててドンと地を蹴った


ダラダラ歩いて帰る途中、悪い人間にいじめられてる人を助けた。日が沈み鬼に襲われてる人や鬼殺隊士を助けたりと、わりと人助けが日常化している。と言っても姿を見せるだけで悪人もザコ鬼も助けた人も逃げていく

上弦の弍 童磨と出会ってしまった玄弥を有無を言わさず連れ去り、悲鳴嶼の所へ送り届けると、逃げるとは何事と言いつつも安堵されている

ついでに風柱稽古の事を悲鳴嶼に告げ口すると「やはり悪霊を祓いに行かねばならぬ」と涙を流しておられた

横にいた玄弥が「兄ちゃんの悪口言うな、喰うぞこら」と２コ下とは思えない体格で凄んだ


「怒った顔がさねみ兄ちゃんそっくりだ」

「あ゛?」

眉間にこわい皺を寄せていたが口元はゆるってして満更でもなさそう。かわいい

胡蝶姉妹、玄弥を包み込む悲鳴嶼さんは、心も体も規格外に大きく、最強かつ男前であった
 

◇

玄弥が童磨と対峙したと、爽籟から聞いた風柱は、急ぎ現場に向った。途中、玄弥がAに助けられたと知らせが入る

踵を返し悲鳴嶼の所へ行き、木の影から様子を伺った。３人が談笑している中、玄弥の無事を確認すると頭が下に垂れる

助かった安堵と万が一と思う恐怖
１回深く息を吐き、くそが…と呟きその場を離れた
．

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