猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

４ 食べ物を求めて ページ4

 

日没なので猫になった猗窩座と外に出た
猗窩座を抱えるがどうも暴れる


｢なぜオマエに抱えられてる？｣

｢だってどこか行きそうなんだもん。はぐれたら猗窩座さん、猫のままですよ？｣

｢ふん、逃げないから自由にさせろ｣


絶対の約束をして離させていただいた
ぐーんと伸びをして、さっさと歩いて行く

しばらくして戻って来たかと思うと


「おい、人間いるぞ」

「どうしよう」

「は、喰らえ」


簡単に言うなぁ
わたしは人間なんだからカニバリズムだよ

人間見たら食べたくなるんだろうか…道徳的にそれはやだな

逆に猗窩座の自分を見て怖がらせてしまっても気の毒だし、とにかく会わずに過ごそう

違う道を行こうとしたら


「だれかっー‼︎」
「大人しくしろって」


とても悲痛な泣き叫ぶ声とバシッと殴るような音
ただならぬ出来事を感じ声のする方へ向かう

男が娘に追い被さっていた

怒りの感情が湧き出し男を投げる
片手で肩を掴み軽く持ち上げたのだが、一振りで遠くに飛んでいった

よろっと起き上がりこっちを見て何か叫びながら逃げて行く

娘さんも大丈夫そうでホッとした


「ちっ逃してどうする、稀血だぞ」


猫になった猗窩座が言うが、そんな事よりこのパワーに感動した


すごいな！上弦の参！すげ〜

体の底から沸き上がるエネルギー、地をも揺るがす波動に

ミシミシと拳を握って自力を確認中


「ひぃ、、こ、殺さないで…」


後ろからまだ悲痛な声がする

振り向くと着物がはだけ、
叩かれて顔を腫らした娘が泣きながら助けを求めていた

一難去ってまた一難って思ってるんだ


「何にもしないから。怪我ない？」


近付かずに優しくやさしく聞いた

刹那、戸惑っていたものの、大丈夫だと小さく頷く


「安全な所まで送るよ」


大人しく送られてくれてる
そうはいうものの猗窩座の見た目、生で見ると中々の迫力

娘の体はさっきの事もありまだ震えていた


人間も悪いやついる…
 

５ 犬→猫→←３ 状況

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