猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

29 青い彼岸花 ページ27

 

自宅療養中の煉獄さん、もう寝てる

煉獄さんの折れた刀を回収しに行こう

今日は帰らないと千寿郎と凪咲さんに言って、遠いからと準備体操なんかしていたら猫座さんが


「日課だ」

「今日はダメです、用事があるんです」

「オマエに拒否権はない。行くぞ」


最初こそはピクニック気分で楽しかったお花探しも、だんだん飽きてきた。

もう言ってしまおう。


｢彼岸花ならそこ探してもないです｣

｢どういう事だ｣


｢炭治郎の生家の近くの、うたさんが埋葬された所に生えてたんです｣

｢知ってたんなら早く言え。まあいい、そこ行くぞ｣


｢もうないです｣

｢なんだと？｣

｢草むしりが行われて引っこ抜いて捨てたんです｣

｢は…、、あ？｣


｢花が閉じると土筆みたいになるそうです。雑草と一緒に捨てたので、もうないです」

｢っざけんな｣

｢ふざけてはないです｣


猫座さんは開いた口が塞がらないって感じになってしまった

そりゃそうだ。青い彼岸花探しは鬼の最重要課題だから


｢もう探さなくていいですね！ないんだから」

｢そうか。しかし無惨様が知ったら…。今俺の意識が飛んでるはずだ｣

｢猫座さんのは飛ばないみたいで大丈夫です。なんなら無惨のバーカって言っても大丈夫です｣


「そうか」

「言ってみては！」

「…」

「さあ！」


「……無惨のワカメ」

「…」


ワカメ…時を超え感想はみんな一緒のようだ



☆・・・・・・・・・・・・・・・・・

大正コソコソ話
青い彼岸花について、草むしりで抜いたとういう表現は公式にはありません。
 

30 稽古の相手→←28 食卓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す