533 Ki シロツメクサ ページ42
北山said
「ミツ！こっちこっち！」
店に着くと奥の座敷から玉が顔を出した
玉「すごい飲んじゃって、こんなんなの。」
止めたんだけどねって
玉が言うには、一緒に飲もうって
急にAに呼び出されたらしい
なんで玉？って思ったけど
案外仲良くなってたもんな
で、飲みすぎて潰れて
仕方ないから俺を呼び出したって
「てか、なんで…
A、なんかあったの？」
まぁ藤ヶ谷のことで
不安定にはなってただろうけど
でも
『太輔は思い出そうとしてくれてる！』
それでもあいつを…
玉「んー、ガヤのこと、諦めるって言ってた。
今のガヤは
ガヤだけど ガヤじゃないって。」
藤ヶ谷だけど 藤ヶ谷じゃない
…。
玉「なんか、シロツメクサがどーとかって…」
シロツメクサ…
なんだっけ…確か、藤ヶ谷にもらったとか…
それが？
玉「よく分かんないんだけど
ガヤまだ思い出せてないみたいで…
Aちゃんのこと。
記憶がぐちゃぐちゃみたい。
だから、間違えちゃったのかなって…」
間違えた？
玉「シロツメクサ…
咲良さんみたいだって…ガヤが」
『…白くて小さくて…私みたいだって//』
照れた表情が浮かぶ
自分にとって大切にしてきた思い出が
藤ヶ谷の中から消えてしまった
だけならまだいい
なんで、よりによって…
玉と2人でAを車まで運ぶ
玉「じゃあ、あとは任せた。」
玉と別れてアパートまで車を走らせる
階段をおぶってなんとか部屋まで運んだ
ソファの上に横たえる
「大丈夫か？」
水をもっていくけど
気だるそうに体をよじるだけ
…。
「…どうした？」
藤ヶ谷のことだって知ってる
でも、聞いてみるっしょ
問いかけても返答はない
話したく…ないか
諦めてソファにもたれて座る
…。
…。
シロツメクサ…
テレビの脇にずっと飾ってあったっけ…
…。
A「なんでなんだろ…」
小さな声でポツリと漏らす
A「…私のことだけ
…思い出せないの。
みんなのことは覚えてるのにね…」
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かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
