527 違和感 ページ36
みっくんの言葉は
正論だった
咲良さんの言葉に倒れそうな程の
衝撃を受けたのも、涙を流したのも事実
でも、私はそれでも太輔に会いたかった
『俺を信じて』
記憶を失くす前の彼の言葉を
都合よく解釈してお守りにして
私は今日も君に会いにいく
トントン
「こんばんは//」
太「あ…今日も来てくれたんだ。」
あれ…なんかちょっとそっけない？
いつもは、もう少し笑顔で迎えてくれるのに
部屋に入ったときに感じた違和感
『俺、やっぱり大切なことを
忘れてる気がする』
光を見たような言葉があってから２日
太輔の表情に胸騒ぎがする…
天気がいいから、ちょっと外に出たいな
太輔にそう言われて屋上に上がった
真冬の寒さも日差しで少し和らいでいる
二人でベンチに腰かけた
太「俺、明日退院するんだ。」
「あ、そうなんですか！
おめでとうございます//」
ひとまずよかったって胸を撫で下ろした
「退院…大丈夫ですか？手続きとか」
太「うん。咲良が来てくれるから。」
…だよね
自爆
「でも、よかったです。
会社のみんなも喜びます」
太「…うん。」
…？
いつもより口数が少ない
やっぱりなんか変
太「あのさ…ちょっと聞いてもいい？」
改まって言うから、少しだけ身構える
太「北山と付き合ってるって…」
え…
太「昨日さ、少し思い出したんだ。
そういえば、Aちゃんが
北山をみっくんって呼んでたなって。」
記憶が戻ってきてる
でも…
太「Aちゃんがここに来てくれてたのは
変な意味じゃないのは分かってるんだけど…
なんか、北山に誤解されてんのかなって。
あいつ怒ってたし」
確かにみっくんの機嫌は悪かった
でもそれは、太輔と咲良さんのことを
聞いたから
ずっと付き合ってたって
『いい加減、目覚ませよ』
…。
「あの…藤ヶ谷先輩、別に私たち…」
付き合ってない…
太「やっぱりだめかなって。
こんな風に会社の外で…。
やましいことなんてないんだけど…なんかね。」
少しだけ気まずそうに
でもはっきりと私を突き離した
「…。」
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かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
