嘘つきな僕ら 26

1203 Tsaid 意外な答え ページ9

裕太said




ガヤ「そうねー。

どうするかなー。

うーん。




渉の言ってることは分かる。






別れた方がお互いのためだろうし……

このまま付き合ってても

発展的じゃないよね。」








だろ！？って、渉が相づちを打つ







ガヤ「でも、それはきっと

ももちゃんも分かってるんじゃないかな。






でも、別れるって決断できないんでしょ？






だから……俺なら……

知らないふりしちゃうかも(笑)」









渉「はー！？

元カノを好きなの、知らないふりすんの！？」






絶対無理！って









ガヤ「だって、好きだし。」







ガヤの答えは意外だった







自分の人生なんてなげうってしまう

ようなことしておいて、すげー人間臭い答え








俺の胸のうちを……分かりきっている









まるで自分の中を

見透かされているような気がした








渉「玉は？

ももちゃんは、どうしたらいいと思う？」









「俺？……





俺は……。






別れた方がいいと思う。






その彼氏さん……を、好きだから。」







自分への戒めみたく、マイクを通して全国へ







できもしないのに

わかったふりして







偉そうに……









ガヤ「好きだから……か。





玉は優しいな。」









フッて、表情を緩めるガヤは

完全に俺を分かっている









本当の俺は……優しくなんかない








渉「太輔ー。

玉が優しいとなると

俺がすげー嫌な奴みたいじゃん！







てか、玉も！





いいよなー玉は。」








基本的にファンには甘やかされている俺





俺を擁護するようなガヤのコメントに

渉が拗ねたように見せた







ガヤ「いやいや、そういうことじゃなくて(笑)





別に渉を落とそうと

したわけじゃないんだよー」









渉「いや、絶対

俺の高感度下げようとしてんじゃん！」









ガヤ「してないってー(笑)」






って、二人でふざけあっている








ガヤ「じゃあ、総括します？」






頷くと








ガヤ「ももちゃんはねー

自由にしていいよ！





別れる別れないはももちゃん次第

どちらが正解とかはさ……

後々分かることだから。







ただ後悔だけはしないよーにね。」








そう締めた








ガヤらしい的を射た意見







その後も、３人で収録は続き

あくまでいつも通り

何事もなく収録を終えた

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