嘘つきな僕ら 26

1205 Tsaid 広い人 ページ11

裕太said





「ガヤ





……好きだよ。」








……。








ガヤ「え！？//




いや、玉//





待て！どこからそんな展開になった！？//





いや、俺も玉は好きだけど

それは何て言うか//





メンバーとしてとか

友だちとしてとかで……//」






って、しどろもどろになるガヤ








「あ、いや……そうじゃなくて//」







誤解を招くような言い方した//







「今のは、Aが……ってこと//」







慌てて訂正すると








ガヤ「あ、そっちか(笑)」






って、シリアスな雰囲気が一気に打ち破られた









ガヤ「いや、そっちかじゃないよな//」







困ったように笑うガヤに

俺たちがしたクリスマスの約束の話をした









俺を選ぶか……ガヤを選ぶか……









ガヤ「そっか。



玉は？……玉は本当にそれでいいの？」








それで……



つまり、ガヤを選ぶ可能性のこと








いいかって聞かれたら

即答で頷けるほど、俺は強くなかった








「ガヤ……今までごめん。




俺……本当は知ってたの。


ガヤの嘘」







葵さんの子がガヤの子じゃなかったことも





俺らを……Aを……守りたくて

彼女と結婚までしようとしたことも








ガヤが一瞬、驚いた顔をしたのが分かった







そんなガヤに続けるのは

ずっと俺の中にあった良心の呵責







「俺、ガヤのこと誤解してた。




誤解して……Aと……。






ガヤの気持ち……全然気づけなかった。」







今まで、Aを捨てて

葵さんと元サヤに戻ったガヤを……

俺は正直、軽蔑していた









だから、俺が……Aを……って








でも、真実は俺が思っていたものとは

かけ離れていたから









ガヤ「そっか。

でも、なんだよそれ(笑)





別に玉が謝るようなことじゃないし。




てか、玉はさ、自分が……とかって

思ってるかもしんないけど

Aが玉を選んだんだよ。







だから、そんな風に言うなって。







俺だってさ

自分で決めた道だったんだしさ。」








心配すんな。そう言うみたく

笑うガヤはやっぱり広い









決断を先伸ばしにしてきた

卑怯な俺さえも包み込んでいく









「好きなんだよね？……今も。」





Aを……








絶対に避けては通れないと腹をくくった

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