80 好きな人 ページ32
だから
すごく自然に…気がついたら
みっくんの話をしていた
「……私、子供の頃から
みっくんが大好きだったんです。
みっくんは物心ついたときから
近所にいたお兄ちゃんで……
いつも意地悪されてたけど
いざとなったらすごく優しくて……。
中1の春に私の父が亡くなったんです。
そのときも、泣けない私の代わりに
泣いてくれて……。
多分そのときから、みっくんを
男の子として好きになって……」
……。
藤「気持ち……伝えてないの?」
黙って聞いていた先輩に聞かれて
首を横に振った
「もしも好きだとか言ったら
避けられちゃうかもなって。
今も何かと傍で面倒みてくれるのは……
私が幼馴染みだからだと思うから。」
この距離を手放すことが怖い
藤「……そっか。」
考えるようにうつ向いた
その横顔にふと我に返る
「すみません//何言ってんだろ……私//
みっくんの話とか自分の話とかばっかり//
っていうか、みっくんを好きとか//」
優しく耳を傾けてくれる先輩を前に
恥ずかしすぎて耳まで熱い
そんな私に「今さら(笑)」って笑う
……。
……。
恥ずかしすぎて顔上げられない
そんな私を見て、優しく笑う
藤「じゃあ、今度は俺の話聞いてくれる?」
そう聞かれて大きく頷いた
藤「前にさ……
彼女は居るのかって聞いてくれたじゃん?」
あ、あれは……//
「友だちが聞いて欲しいって//」
友達かって笑う
藤「俺ね。好きな人がいるの。」
まっすぐ窓の外を見つめながら
「好きな人……」
藤「その人はね
子どもの頃からずっと傍にいた人で……」
話してくれたその人は
藤ヶ谷先輩の幼馴染み
小さな頃、隣に住んでいた
5つ年上のお姉さん
藤ヶ谷先輩と私の実家は近い
同じ福島の高校に通っていたんだから
その範囲内だ
でも、その場所が
藤ヶ谷先輩の地元かというと、少し微妙で……
なぜなら、先輩はもとは東京に住んでいて
高3のときに福島に引っ越して来たから
「幼馴染み……
なんか、そんな気がしてました。」
『幼馴染みって難しいよね』
あの夜の先輩の横顔
すごく苦しそうだった
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆なんだかぐちゃぐちゃしていて、なんとか話をこぎつけつつ進めています(^^;お話はまだまだ続きますので、これからも気長にお付き合い頂けると嬉しいです(*^^*) (2019年5月13日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 太輔くんと同じ境遇で仲良くなって来ましたけど、そんな単純にことは進まないですよね。萌ちゃんにもなんだか、胸がざわざわします。渉くんと太輔くんと咲良さんの関係も気になります!続きも楽しみにしています。 (2019年5月13日 21時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 玲さん» お久しぶりです(^^)こんにちは☆コメントありがとうございます☆前作では、藤ヶ谷君があまりいいキャラクターではなかったので、ちょっと立場が逆転ですね笑 これから距離を縮めていきます☆これからもお付き合いください(*^^*) (2019年5月10日 6時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 「嘘つきな僕ら」でもコメントさせて頂いてた者です。新作もまた素敵ですね。毎日読んでます。わたしは藤ヶ谷先輩派なので主ちゃんと藤ヶ谷先輩が親しくなっていくといいなぁ〜なんて期待しています(//▽//) (2019年5月9日 23時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年5月9日 19時