78 友だち ページ30
先輩のことだから
もしかしたら私の帰りを心配してくれたり
したのかなって
でももうこんな時間だし
そう思いながらとりあえず今日のお礼をメール
すると……
Prrr……
え……
「もしもし。」
まさか電話が来るなんて思わなかったから
緊張しながら通話ボタンを押した
藤「もしもし。
俺……藤ヶ谷です。」
電話越しに先輩の声を聞くのは初めてで
耳もとに響く低い声に甘い雰囲気が重なって
妙にドキドキしてしまう
「今日はありがとうございました//
帰りも、すみませんでした。
ふたりは大丈夫でしたか？」
宮田先輩と萌ちゃん
藤「うん。宮田がだいぶ回復してたから
二人で帰ったよ。
電車、同じ方向だったから。」
あ、そうだったんだ
「藤ヶ谷先輩は？
ちゃんとおうちに着けましたか？」
藤「うん。まぁ。
Aちゃんは？ちゃんと家着いた？」
「……はい。
今帰ってるところで……もうすぐ。」
ちょっと嘘
でも本当のこと言ったら
心配かけちゃうかもしれないし
藤ヶ谷先輩、優しいから
藤「北山と一緒？」
……。
「……はい。」
って、また嘘
……。
……。
藤「ねぇ。今、嘘ついたでしょ。」
え……
思わぬ言葉に一瞬戸惑った
なんで分かるのって
藤「ごめん。俺も嘘ついたわ。」
え？
藤「本当はまだ家じゃないんだよね。」
「そうなんですか？
じゃあ、どこに……」
そう言ったとき
目の前に浮かび上がった駅の明かりに
先輩の姿を見つけた
藤「お疲れ様。」
「え、藤ヶ谷先輩！？」
藤「電話してたら
一人で歩いてくるなーって見えてた(笑)」
って、笑う
いや、でもなんで
最寄り駅がふたつある街
私はあえてみんなが通らないだろう駅を
選んだのに
藤「友だちが近くに住んでてね
会ってたの。」
待ち伏せとかじゃないよ？笑
って、戸惑う私を見て言った
「…友だち？」
藤「うん。…友だち。
その帰り。
Aちゃんもまだ近くにいるかなーって
思ってたら
メールが来て目の前から歩いてくるんだもん。
びっくりしたわ(笑)」
そうなんだ
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆なんだかぐちゃぐちゃしていて、なんとか話をこぎつけつつ進めています(^^;お話はまだまだ続きますので、これからも気長にお付き合い頂けると嬉しいです(*^^*) (2019年5月13日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 太輔くんと同じ境遇で仲良くなって来ましたけど、そんな単純にことは進まないですよね。萌ちゃんにもなんだか、胸がざわざわします。渉くんと太輔くんと咲良さんの関係も気になります！続きも楽しみにしています。 (2019年5月13日 21時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 玲さん» お久しぶりです(^^)こんにちは☆コメントありがとうございます☆前作では、藤ヶ谷君があまりいいキャラクターではなかったので、ちょっと立場が逆転ですね笑 これから距離を縮めていきます☆これからもお付き合いください(*^^*) (2019年5月10日 6時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 「嘘つきな僕ら」でもコメントさせて頂いてた者です。新作もまた素敵ですね。毎日読んでます。わたしは藤ヶ谷先輩派なので主ちゃんと藤ヶ谷先輩が親しくなっていくといいなぁ〜なんて期待しています(//▽//) (2019年5月9日 23時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月9日 19時
