月とオレンジ 2

69 美紀さん ページ21

玉「かっこいいなー。

藤ヶ谷先輩。



てか、顔赤いけど(笑)」






それを見ていた玉森君が言う






……//







玉「頭なでなでって

やっぱりドキドキすんだねー(笑)」








ドキドキって……してますけど//






ダイレクトに言われると恥ずかしくて

たまらない








玉「じゃあ、行きますか♪」





って、みっくんが待つお店

に歩き出すのを後ろから追いかけた








「玉森君、萌ちゃんに誘われてたのかと

思ってた。」






さっきのお店で







玉「あー、さっき覗き見してたもんね。」


って、サラッと






「別に、覗き見してたわけじゃ//」





萌ちゃんが心配だっただけで







冗談だよーって笑う






玉「ねーねー。

萌ちゃん……って、何か訳あり？」







え……






「訳って？」







玉「なんとなく。

声かけてきたけど

特に興味なさそうだったし。俺に。」






って、平然と言う



声はかけたんだ






えっと……藤ヶ谷先輩は？






あれ？……萌ちゃん

なんか思ってた感じと違うかも……





「私は、萌ちゃんは藤ヶ谷先輩を

好きなんだと思ってたんだけど。」








だって話の流れてきにもさ








玉「藤ヶ谷先輩？


ふーん、そうなのかなー。」






って不思議顔




いや、でも私の方が不思議だし


訳あり……





なんのことなんだろ






なんて、考えてるうちに




お店に到着してしまった






玉「こんばんはー。お待たせー。」





って、言いながら入っていく

玉森君の後ろをついていった







「みっくん、来ちゃった//」



って






みつ「お、こっちこっちー♪」



手招きするみっくんの隣で軽く頭をさげたのは






＿＿美紀さん



……も、居たんだ




私、てっきりみっくんだけなんだと思ってた









みつ「てか、お前らがこっちでも

会ってるとは思わなかったわ。」




私たちが席に着くとみっくんが話しかけた







玉「会ってるってっていうか

さっきそこで会ったんすよ。ね？」




って







玉「あ、藤ヶ谷先輩も居ました。





前にも１回飲んだことがあるんですけど

同じ高校って気づかれなくて(笑)」





みつ「あ、職場の飲み会だったんだっけ。

てか、藤ヶ谷、ありがちだわー(笑)

あー見えて、わりと天然だから」




って笑う







美紀「何飲む？」






メニュー表を渡してくれた

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