129 不似合いの場所 ページ35
玉森さんのときと同じ……沈黙
気まずい///やっぱり引かれてる？
太「何そのイメチェン！
すげーかわいいじゃん♪」
愛「でしょでしょ♪すっごく可愛いよねー♪」
……可愛い！？///
大好きな太輔に誉められて
簡単にテンションが上がる私
太「あ、でもなー……
ちょっと露出しすぎなんじゃない？」
顔を近付ける
やっぱり……こういうのタイプじゃないよね
清楚系が好きだもんね……
太「あんま他の奴に見せんなよ」
……////
耳元で囁かれると一気に体が熱くなる
太「あれ？……この匂い……」
「あ……太輔に貰ったのつけてたんだけど
匂いが飛んじゃって……
さっき、玉森さんがつけてくれたの」
太「へー。玉がね。」
……？
太「……俺も香水つけ直そ」
そう言って取り出したのは青い瓶
……お揃いの……じゃない
それを首もとへふきかけた
太「じゃあ、愛。Aのこと頼むわ。」
そう言うと奥のいつものメンバーのもとへ
そして、いつものように太輔の横にはあの人……
美男美女……絵になる二人
テレビで見ているときよりも
ずっと太輔が遠く遠くに感じる
……。
……。
玉「飲む？」
そこへ、玉森さんが私と愛ちゃんの分の
飲み物を持ってきてくれた
「ありがとうございます。」
よし！こんなモヤモヤはもうお酒で流そう！
受け取ったカクテルを一気に飲み干す
愛「あれ？もう飲んじゃったのー(笑)」
面白そうに笑う
「あ///うん///新しいのとってくるね！」
そう言って二人の傍を離れてバーカウンターへ
新しいのを受け取り愛ちゃんたちのとこへ
戻ろうとする
……。
二人きりで楽しそうに話す愛ちゃんと玉森さん
そうだよね……私だって太輔には
なかなか会えないんだもん……
二人はもっと会えない
二人のとこへ帰るのはなんだか気が引けた
太輔は……
いつもの仲間と楽しそうにはしゃいでいる
……葵さんとも
……。
やっぱり……私には不似合いな場所
何も言わずに帰るわけにもいかなくて
一人人気の少ない奥のフロアーへ移動した
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作者名：もも
| 作成日時：2017年6月20日 14時
