検索窓
今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:93,181 hit

4 私が星になった日 ページ6

目が覚めると

目の前には

見覚えのない天井が広がっていた







薄暗い室内にうっすらと漂うアルコールの匂い




ここ…どこ?







辺りを見回すと

扉がひとつだけあるだけの窓の無い部屋







…。




ガチャ




ドアが開くとバタバタと駆け寄ってきたのは






「お母さん!?お父さん!?」







いきなり抱きつかれそうになったから

思わず避けると






あれ?







フワって浮くような

地に足が着かないような感じがして

一瞬戸惑ったけど




もっと驚いたのは




なんで…





目の前のベッドに横たわっているのは

白い着物を着せられた私





「え、どういこと?」




くちばしってしまった独り言に

二人とも反応がない







母「A!A!」







狂ったように泣き叫ぶお母さんの肩を

抱きすくめるようにして

落ち着かせようとしているお父さん






ガチャ



ドアが開くと






「…。」






ベッドの上の私の姿を確認して立ち尽くすのは

____裕太








裕太「…。」







父「裕太くん。」



それに気づいたお父さんが立ち上がった





裕太「…Aは…」






問いかけに静かに首を振るお父さんと

泣きじゃくる母





足を止めたままの裕太




その様子からだんだん事態が飲み込めてきた







私…もしかして…死んでる?




いやいや、死んでるの?





「ねぇ、裕太」







近付いて声をかけるけど

目の前に居るはずなのに

視線が合わない







なになに?







待ってよ

ドッキリ?笑







「裕太、やめてよ!」








ねぇ!って腕を掴もうと手を伸ばすと



スーって、彼の腕をすり抜けた








え…



どういこと?






わけが分からなくて

何度も繰り返すけど







やっぱり変だ

彼に触れられない







裕太だけじゃなくて

お母さんにも、お父さんにも…

周りのものにも…触れることができない








待ってよ…嘘でしょ








「お父さん!お母さん!

ねぇ、裕太!」




…。






…。









誰も反応しない




聞こえてないの?







何度も何度も問いかけるけど全然ダメ







そのうちに白い白衣を着たお医者さんが

看護師さんに連れられて入ってきた








医者「申し訳ありません。

最善を尽くしたのですが…」








つまりそれは…






やっぱり私は死んでいるということ?

※02→←3 タイムリミット



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (141 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
553人がお気に入り
設定タグ:kis-my-ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美希(プロフ) - ももさん!新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは!新作待ってました!まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もも | 作成日時:2020年5月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。